発達障害就労日誌

色々あるけどまぁ生きていこうじゃないかというブログです。

ADHD傾向がガッツリある人のためのお仕事手荷物案内

怒られました

クソ長い、読めないというADHD当事者からの声が多数観測されたため、昨日のエントリの要約版を作ることにしました。ガリっとまとめます。やっていきましょう。

基本概念

仕事の際の手荷物の収納・整理が出来なくて人生が大変なことになってる皆さんに僕が普段実践してるライフハックをお伝えします。読みましょう。

解決すべき課題

鞄の中が大変なことになっている。物はなくなるし収納はグチャグチャだし、そもそも毎日鞄の中身を入れ替えるなんて出来ねえし、鞄の中から物を出すのも苦手だよ。鞄がパタって倒れて中身ドバーとか日常茶飯事だよ。もうだめだ。

解決策一覧

  1. 鞄の中身がフタをあければ一目で全部視認出来ればいいんじゃね?一覧性必要。
  2. 鞄の中が必要な数だけ仕切られてて、仕分けられればいいんじゃね?
  3. 全ての持ち物が一手で取り出せると超いいよね?
  4. 鞄がガッチリ自立しないとダメだよね?
  5. いざというときにはとにかく物をブチ込みたいから容量は要るよね?
  6. 鞄の中身の入れ替えとか極力やりたくないからバッグは1個に絞りたいよね?

ある程度問題が解消するツール

superclassic.jp

 「開くPCバッグ」。通称ADHDランドセル。クッソ便利っぽい。1~4までは完全解決。すごい。でもちょっと容量不足。書類とかぜんぜん入らない。あと客先に出る営業マンが持つ鞄としては厳しみがある。でも、プライベートとかはコレかなりいいんじゃね?

でも、僕はこれじゃちょっと足りないので次善の策を考えた。

書類管理から考えましょう

 ペーパーレス社会来ない、書類やばい。

 まずこれ。コメント欄で教えてもらった。(ありがとうございました)超薄型クリップボード。強度とか使い勝手はまだ不明(アマゾンに発注かけたけどまだ届かない)、でもとにかく現在進行形のお仕事なんかは仕事の流れごとにコレにまとめて、そのまま鞄にブチ込むの便利。これならいっぱい入るっぽい。

僕ら違う流れの書類を一緒に混ぜると大変なことになる人種。これならしっかり仕分けて収納出来るし現在の仕事の流れも把握できる。すぐ取り出せてハンコも押せる。オススメ。あと、クリップとかつけとくと風とか吹いてても書類を抑えられるからいいよ。錆びないアイテムがオススメってコメ欄の人が言ってた。(ありがとうございました)

他に必要な具体的要件

オーケイ。まずクリップボードがいっぱい入る必要があるのはわかった他に何がいる?

  • クリップボードに全部の書類をつけとくわけにもいかないから、終わった仕事の書類なんかはクリアファイルに入れてまとめときたいよね。
  • ペンとか印鑑とか手帳とか電卓とか、そういう小物類はすぐ取り出せる必要があるよね。
  • 客に渡す契約書とか郵便で送る書類とかそういう忘れたり汚したりしたらヤバイあれは独立した場所に置きたいよね。
  • 折り畳み傘、モバイルバッテリー、ペットボトル、バッグインバッグみたいな不定形系小物を入れるスペースは必要だよね
  • ノートパソコン入れるスペースは要る。

よし、だいぶわかってきた。

大体条件を満たす鞄

 借金玉さんはこれのちょっと古い型を使ってるよ。セールで買ったよ。大体の要件は満たすよ。(でも、不定形小物だけはどうしても積み重ねる必要が出るのでそこだけはちょっと不満だよ)あと、クソ高いよ。かなり気合の入った買い物だったよ。安くていい感じのアイテムあったら教えて欲しいよ。あと、ここから買うと借金玉さんにお小遣い入るけど、こういうものは絶対に手に取ってみてから買った方がいいよ。

 条件を一般化しましょう

みんなの就労環境は違うから、この鞄がピッタリとは限らないよ。そういうわけで、繰り返しになるけどADHD向けの鞄選びのコツを書いとくね。

  • 必要な数だけ、鞄の内部が仕切りで分割されてる
  • 一目で鞄の中身が見通せて、大体のアイテムに一手でアクセスできる
  • 自立する
  • 容量が大きい

こういうことになるよ。参考にしてね。まずは、自分に必要な鞄の仕切りの数から考えるといいよ。あと、網棚に鞄置くのは絶対やめろ。

ADHDが目指すべき究極の物品管理形態

完全な理想論を言うと、「一箇所に全てのアイテムがまとまっていながら尚完全に分類されており、一目で全体が一覧出来てしかも全てのアイテムが一手で手にとれる」が理想だと思うよ。でもこれ、冷静に考えると無理だよね。自分にとって重要な部分を見極めて、環境に合わせてカスタマイズしていく必要はあるよ。出来るところから少しずつやってみよう。

とにかく全部ぶちこむという選択肢もある

やってみたけど出来なかったとか、こんなんそもそも出来る気がしねーよ、という話はよくわかるよ。僕も二十歳くらいの時にはこんなん絶対出来なかったよ。

そういう時は、とりあえず「とにかく全部1個の鞄にぶちこむ、オーバーフロウする頃に整理する」という作戦もありえるよ。少なくとも全部の荷物は入ってるから、探すのには苦労するだろうけど、紛失リスクは減るよ。これがとりあえず出来るようになってから次のステップでもいいんだ。無理はすんなよ。ちょっとずつな。

あなたはゆっくりだけど、発達していく

人生色々あるし、手荷物の整理とか色々やれなくても自分をあんまり責めないで欲しい。そして、今出来ないことが未来永劫出来ないわけではないと信じて欲しい。あなたはゆっくりだけど、発達してるんだよ。僕も二十歳の頃に出来なかったことが三十になったら結構出来るようになってたんだ。

そして、発達の速度は工夫や努力で多少ではあるけど、上げることが出来ると僕は信じてるんだ。あなたも信じたらいいんじゃないかという提案。

周囲を見渡して、「同い年のあいつはあんなに先に進んでる」って焦ることもあると思うけど、僕らにとっても時間の経過は必ずしも敵じゃない。焦らずゆっくり、でも着実にやっていこう。人生は残念なことにまだまだ続く。

やっていくぞ

ぶっちゃけ、ADHDがスタイリッシュに仕事をするのはかなり難しいと思う。デジタル系に統合するライフハックは僕もやってみたけど完全に破滅した。鞄はやっぱりデカくなるし重くなる。でも、とりあえず泥臭くやっていってみないか。鞄のデカさも重さも結構慣れるよ。

さぁ、とりあえず必要なものの全部入った鞄を持って、今日も仕事に行きましょう。とにかくそこには全部がぶちこまれている。鞄の重さは安心の証。