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発達障害就労日誌

色々あるけどまぁ生きていこうじゃないかというブログです。

コンサータとストラテラを飲んでみた話

医薬品・サプリメント等

今日はサラっとそんな話をします

僕は今コンサータを1日に54ミリ飲んでます。他に飲んでいる薬は安定剤のワイパックス眠剤マイスリーくらいですね。これに躁が出そうな時期は躁対策の薬が加わりますが、とりあえず今のところは安定しているのでこれで済んでいる感じです。

で、皆さんの興味はというと「コンサータとかストラテラって効くの?」というところだと思うので、僕が感じた効果を書いていきますね。

コンサータ

集中力3割増し

事務処理なんかをしているときは「本当に助かるなぁ」と思います。僕は今基本的には営業マンなんですけど、事務処理や雑務もそれなりにやらないといけないので、コンサータなしに仕事は成り立たない…とまではいえないけれど、無いと辛いです。また、集中力といっても一つの物事に完全に没頭するタイプのものではなく、複数の流れの書類の処理をこなしながら電話応対をしつつメールを返していく、みたいなジャグリング系の仕事に効果を発揮します。

これは科学的根拠に乏しいのですが、短期記憶力も向上する気がします。「あれをこの仕事が一段落したらやろう」ということが多少出来るようになりますね。また、フットワークが軽くなるので「忘れないようにタスクを付箋に書いとこう」なども出来るようになります。これが出来ると集中が掻き乱されないので複合効果でさらに集中力が伸びていきます。

事務処理は一日にこなした量が定量化しやすいので、ある程度手帳にメモを書き付けるようにしてますが、コンサータを飲まなかった日と飲んだ日ではタスクの消化量に2~3割の差が出ます。たまに試験的に飲まずに出てみたりするのですが、何度やっても「やはりコンサータに金をかける価値はある」という結論になりますね。

昼間の眠気消滅

これが最もありがたい効果なのですが、業務中に襲ってくる睡魔がピタっと止みます。僕は昔「支店長と面談している最中に寝る」という大技をかましたくらい、日中の眠気がひどい人間だったのですが、どうもこれは発達障害由来の症状であったようで、コンサータを飲むようになってからは完全に消滅しました。これは本当に助かりましたね。

「興味が持てない情報をインプットする段になるととんでもない眠気が襲ってくる」という症状にお悩みの皆さんには試してみる価値がある効果だと思います。

動作性の改善

これも科学的根拠は微妙なのですが、コンサータを飲みだして妻に指摘されたこととしては「ギターが上手くなった」というのがあります。(まぁ、下手なんですけど、下手なりに)それに、例えば書類をクリップで整理したりホチキスでまとめたりといった作業も上手くなった気がします。僕は昔からこういった作業がとにかく苦手で下手だったんですが、最近は「出来ると楽しいなこれ」という気持ちが生まれて来ました。書類がピシっと角が揃った状態で整理されているのはとても気持ちがいい。この感覚も、コンサータを飲んでから生まれたもののような気がします。

意欲の向上には効果なし

先送り癖の改善には僕の場合全く効果がありませんでした。コンサータを飲んでいようと飲んでいまいと、物事に手をつける苦労はほとんど変わりません。そういう意味では、上司に監視されながら仕事をこなすみたいな状況下では効果を感じやすいけれど、自宅で一人仕事をしている、みたいな皆さんにはなかなかメリットを享受しにくい側面もあると思います。「やろう」と思ってから手をつけるまでの時間のラグにはほとんど改善は見られませんでした。また、性格が変わるような劇的な効果があるわけでもないので、夢の薬では全くないです。

 薬が切れるとガツっと落ちる

これはあります。コンサータの効き目は12時間と聞きますが、僕の場合は10時間程度ですね。仕事から帰ってきて1時間は虚脱しながらボーっとツイッターをするなどしています。大体ですが、7時にコンサータを飲んで19時~20時に帰宅するので帰宅してからブログを書くテンションに脳を持っていくのにはそれなりに苦労しています。コートを脱ぐ、というタスクすらままならないほど虚脱していることも多いです。残業などで仕事中に切れた時はカフェインで凌ぐのが必須ですね。カフェイン単体だと焦燥感が出てきてしまうことが多いので、安定剤とカフェインは常にポケットに入ってます。

発想力は2割減

これは良いことなのか悪いことなのか半々というところですが、ポンポンと思考が飛躍していくあの感じはかなり減ります。強烈な閃きやぶっ飛んだアイディアなどは出にくくなります。まぁ、今の生活でそういうものが必要なのはブログを書くときくらいなので特に問題はないのですが。思考が全体的に堅実になる感じがします。

他の副作用は特に感じていない

食欲の減衰とか色々副作用はあるとは聞きますが、僕の場合はほとんど感じてません。非常に助かっています。後述しますが、ストラテラが副作用地獄だったのでコンサータには本当に助けられました。

 

ストラテラ

頭の中で渦巻く思考がピタリと止む

これはポジティブな効果とも言えるのですが、ストラテラを飲んで一番驚いたのは「あ、俺今何も考えていない」という体験をしたことですね。僕は常に頭のなかであらゆる思考がごちゃ混ぜになりながら高速回転しているタイプです。また、それは音声のイメージを伴うので、完全に過集中に入っている時以外は目を覚ましている限り雑音が鳴り続ける場所にいるような感じです。また、その「何か」についても明確な一つの対象ではなく、漠然とした複線的な思考がとめどなく続くので、上手くコントロールが出来ないときなどは生きているだけでとんでもなく消耗します。

ストラテラを飲んでまず感じたのは「世界が静かだ」ということでした。これらがピタっとやんで、シーンと静まった思考がやってきたのは非常に驚きましたね。

感性が全く稼動しなくなる

これもポジティブな要素とも言えると思うんですが、音楽などを聴いてもあまり心にしみいってくる感じがなくなります。僕は音楽が流れていると常にその音楽について考えてしまって(正確に言うと、ボーカルがいて歌詞が聞き取れるとまずアウト。インストなら多少は大丈夫。特徴がありすぎるものは無理です)脳が全く稼動しなくなるんですが、ストラテラを飲むと「聞き流す」ことが可能になります。

また、他人に怒鳴られるなどの状況になってもパニックは起こしにくくなると思います。ちょっと距離をとって物事を見られるようになる、という感じもあるかもしれません。僕はいまストラテラを飲んでいませんが、このときに得た感覚は割りと人生に役に立っているなぁ、と思うこともあります。

強烈な無力感と自殺念慮、そして嗜眠

僕がストラテラを飲んでいた時期は人生が谷底に向かって転げ落ちていく時期でした。そのため、この副作用はストラテラが全て悪いというわけでもないかもしれません。しかし、これは強烈でした。何をする気力もなくなり、とにかく死にたいという気持ちが襲ってきました。思考自体は静まっているのですが、ベッタリとへばりつくような、とりつくところのない壁のような「死にたい」という感情が四六時中頭から離れなくなりました。この時期はひたすら眠りました。正確には仕事はしていたのですが、仕事が終わったら全てを放り出して眠っていました。眠っている時しか希死念慮から離れられなかったからです。とにかく「いくらでも寝られる。どれだけ寝ても寝足りない。起きていても死にたいだけだから目を覚ましたくない」という状態が果てしなく続いた時期でした。辛かったです。

食欲の強烈な減衰、排尿困難

肉体的にも様々な不調が出ました。最も困ったのはこの二つです。僕は体格のいい方で、滅多なことでは食欲を失わないのですが、ストラテラを飲んでいた時期は人生で最も食欲がなかったと言えると思います。食べられないんです。

また、感覚が靄がかかったようになっているので、何を食べても味がしない、正確に言うと「味覚」は正常に稼動しているのですが、「うまい」と感じた時に脳の中に分泌される幸せ成分が1ミリも出てこない、という感じでした。

また、現実的に一番困ったのがこれなんですが、「尿が出ない」という地獄のような症状が発生しました。排尿困難というやつですね。もちろん、「全くでない」というわけではないので時間をかければ排尿できないこともないんですが、大変に苦しいものでした。また、この手の薬にはありがちな話ですが、男性としての機能は完全に死にます。

効く人もいるとは思う

僕のストラテラに対する感想は概して非常にネガティブですが、「思考の奔流が止まる」「外界に対する過敏性が減る」といったクリティカルな効用が存在することもまた事実です。僕がストラテラを飲むことは多分もうないですが、飲んだことのない人は試してみるのもいいかもしれません。ただ、この文章を読めば大体察してもらえると思いますが、副作用が出た場合かなりキツいので専門医の下で飲んだ方が絶対に良いと思います。ストラテラ個人輸入でも購入できますが、余程薬の対応に慣れた人以外はお勧めはしません。

まとめ

そういわけでざくっとまとめるんですが、いいところも悪いところもありますし個人差も多分ものすごくあると思います。僕はコンサータが非常に適合しましたが、あなたはストラテラが合うかもしれない。幸か不幸か、ADHDの薬で日本で処方されるのはこの二つしかないので、とりあえず試してみる価値はあると思います。

僕のブログを読んでいる人で「薬に頼るな、毒だぞ」みたいなことをアレする人は多分いないと思うので、そういうことは書きませんが、使える可能性のある道具はとりあえず試してみるのがいいですよ。コンサータはもちろん、ストラテラでも人によっては目の悪い人が眼鏡をかけたくらいの効果は得られる可能性はあります。

最後に、コンサータにしてもストラテラにしてもあることなんですが、発想力や感性といった部分はどうしても犠牲になる気がします。僕も文章を書く際などについては、意図的にコンサータを抜いて書くようにしています。もちろん、文章の読みやすさや体裁を整えるなどの作業は当然コンサータがあったほうがやりやすいと思うのですが、文章のコアになる発想がどうしても出にくくはなります。うまく使い分けてやっていけたらいいですね。

やっていきましょう。