発達障害就労日誌

色々あるけどまぁ生きていこうじゃないかというブログです。

学校が辛いあなたのためのお話

とても辛い連絡が来ました

とにかく学校が辛くて辛くて仕方が無い。居場所もなく、自分はまるでいないものとして扱われている。時々かかる声はからかいや嘲りのみ。そして、発達障害ADHD)という診断も受けていて、二次障害の鬱も発病しつつある。学校に通い続けるのはもう限界かもしれない。死にたい気持ちも強くなってきた。そういう状況にある中学2年生の方からご相談がありまして、直接返すには少し内容が長くなり過ぎるので、こちらで応答させてもらいます。ついでに、同じような状況にある人にも届けばいいなぁと思います。

まず、なんですけど。とてもその気持ちはわかります。僕は中学校はまだマシでしたが、高校は完全にその状態で非常に辛かったことを覚えています。小学校も辛かったですね。グループを作る授業、体育、音楽の授業の共同演奏など本当に苦痛でしかないですよね。どこにも居場所がなく、授業中が一番気が休まる。そういう状態だと思います。寝たふりをするのも辛いものがありますよね。これから先修学旅行などもあるでしょうし、本当に辛いと思います。そして、中学校に通い続けることすら出来なくなりそうだという恐怖とも戦っている。本当に、本当に辛いと思います。

そういうわけで、精一杯アドバイスさせていただきます。

尚、ご連絡いただいた文面から見て、十分一般的な大人と同じだけの文章読解力がある方だと認識しましたので、子ども扱いはしません。一人の個人として、僕のお伝えできることをしっかり伝えさせていただきます。文章が少し堅苦しくて読みにくいかもしれませんが、そこはご容赦ください。

 

まずは学力のお話

 中学校に通わないデメリット

これが高校なら「辞める」という選択肢は大いにありです。大学入試は学力さえあれば突破できますし、大学にさえ入り込めれば高校中退が人生においてそれほど大きく不利になることはありません。要は、勉強さえしておけばいいわけです。しかし、中学校となるとそうもいかない。その上、調査書(内申書)という概念も絡んで来ます。これは地域差があると思うんですが、僕の出た中学校はA~Mの評価をつけるシステムで、僕はHでした。(平均評定2.7くらいですかね)

この調査書の評価が低いと、偏差値の高い高校が実質的に受けられなくなるんですね。(当日点一発勝負式などの例外もあったりもするけど)そして、この評価は学校を休みまくったり、提出物を出さなかったり、授業態度が悪かったり、あるいは小テストを受けなかったりするとびっくりするほど下がります。テストがオール満点でも3がついたりします。(しました)僕は中学校に半分程度しか登校しませんでしたが、結構酷い調査書の数字でしたね。

つまるところ、中学校を休み過ぎると高校入試にガツンとハンデを負わされるということです。そして、高校の授業内容、あるいは質というのは偏差値に比例して非常に大きく変化するようです。僕の通った高校の授業は、高難度の大学入試への対応は全く出来ないシロモノでした。そうなると、大学入試に措いて高校がむしろ足かせになるという事態が生じてしまうわけです。難関大学の合格実績がほとんど無いような高校には、そもそも受験に対応するカリキュラムが存在しません。こういうところに通っていると、無意味で無価値で低質な授業を受けながら、余剰の時間で大学入試対策をするという苦行が必要になってしまいます。

これはかなり厳しい仕組みです。ペーパーテストで測定される学力とは全く無関係に、中学教育に上手く適応出来なかった子どもにはハンデを負わせる仕組みになっているわけです。大変シビアな話になって恐縮ですが、中学の授業を多く欠席するということは、受験に措いて大変大きいハンデを負うことになります。私立高校だと、調査書の数字をあまり見ないところもあるとは聞きますが、これもコストという大きな問題が出てきます。とりあえず、これだけのデメリットがあるという事実は踏まえておく必要があります。

それでも行かないという選択肢もある

しかしもちろん、学校に通う苦痛が限界を超えている、ご相談をいただいた方の場合は発達障害の二次障害も出てきているということなので、限度を越えたら「通わない」あるいは「ガツンと休む」という選択肢もあるということを覚えておいてください。あなたの健康が第一です。とりあえず、心療内科には通われているということなので、お医者さんとよく話してみてください。もし、お医者さんがイマイチだと感じた場合はセカンドオピニオン’(要するに別の医者を試すということ)も検討してみるといいと思います。

僕の場合は躁鬱病双極性障害)でしたが、心の病気は一度重症化すると大変長引きます。ひどくなる前に休むのが何を差し置いてもベストです。その判断については、あなた自身が「これ以上学校に通うのは限界だ」と明確に感じたとき、そしてお医者さんが「休みなさい」と言った時のどちらかです。このどちらかにぶつかった時は躊躇いなく休んでください。もうだめっぽいと思ったら、何を差し置いても休んでください。

それこそ高校に一切通わなくても高卒認定を受けて大学受験資格を得ることは可能です。あなたのペーパーテスト上の学力にそぐわない高校に入学せざるを得なかったとしても、自力で勉強して大学目指すことも(多少めんどくさいけど)出来なくはありません。僕自身はタイミングを逃して移れませんでしたが、単位制高校という選択肢もあるようです。もちろん、お住まいの地域がわかりませんのでこれらの選択肢がどの程度採用可能かは予想できませんが、まぁぶっちゃけ大学入試なんて勉強すりゃ受かる。大丈夫だ。それよりあなたの健康状態の方がよっぽど大事だ。

勉強はしよう、絶対にしよう

 これは最後にとても重要なことですが、学校に通わないという選択は大いにアリです。しかし、勉強をしないという選択をすることは(体調が悪くて出来ない場合は別ですよ)絶対にお勧めしません。もし、ある程度の長期に渡って学校を休むという選択をされる場合は、自力で勉強を追いかけましょう。なんなら、追い越すつもりでやるといいと思います。受験用参考書でもいいですし、教科書を追ってもいいです。

学校を休むという選択をする以上は「自分で学ぶ」ということを身につけなければ、将来において非常に大きなハンデを負うことになります。特に、英語と数学はここで転ぶと先が非常に厳しくなります。僕もこの辺は大変苦労しました。逆に、「授業なんて受けなくても余裕じゃん」くらいの学習習慣をここで獲得しておけば、それは中学校を休まず卒業することより何百倍も大きな価値があります。

ポイントはたった一つです。中学校で登校拒否になろうが、高校を中退しようが、自分で勉強することさえ出来れば世の中なんとでもなるんです。少なくとも、大学入試までは。学校で6時間かけている学習は、つまるところ大した質ではありません。(まぁ、ものすごく偏差値の高い私立中学とか通ってる場合は別だろうけど)正しい学習習慣さえ身に着ければ、個人差はありますが2~3時間の学習で十分に追いつけます。そもそも、体育とか美術とか道徳とか受験には全くもってどうでもいい科目も多々あるわけで。

テストはそれなりに上位の点数を取っているということで、学校というシステムの中で学ぶ能力には問題がないようですので、もし学校を休むことを決意したら、少しずつで構わないですから「自分で学ぶ」ことをやってみましょう。公立中学の教育システムなんて、所詮学力ごちゃ混ぜの30人に均等に教える程度の質の悪い指導です。あなた一人でやる方がよっぽど効率が良いのは当たり前じゃないですか。

しかし、そこまで「自主学習」の力をつけるにはそれなりの努力が必要です。もし、学校をある程度の長期に渡って休むことを決めたのなら、必ずこれだけは身に着ける努力をしてください。(何度も言うけど、体調と相談しながらですよ)もしも、自力でそれが難しいと感じた場合は、親御さんが許すのであれば質の良い家庭教師や塾を検討してみてください。しかし、まずは「自主学習」が一番大事です。

これさえ身に着ければ大丈夫、というくらい重要なスキルです。これさえあれば大丈夫だが、これが身につかなければ将来にかなりのハンデを食らうことになる。そこだけはシビアに認識してください。ご友人を通して、僕にこれだけしっかりとした内容の相談メールを送れるあなたなら、きっと大丈夫です。

 

レールから降りるということについて

 僕は小学校で登校拒否をカマし、中学校は半分程度しか登校せず、高校は留年寸前の出席日数で卒業しました。レールから完全に降りることも、あるいはレールにしっかりと食らいついていくこともしない、非常に中途半端な立ち位置で人生をやってきたわけです。これは、大変良くなかったと思っています。小学校、中学校、高校、大学という流れにしっかりと乗れれば、それはそれで得です。中学校で良い成績を取り、難関大学受験の指導カリキュラムを持つ高校に入り、満足できる大学に入る。この流れに乗れるのが一つの理想像であるのは間違いありません。

しかし、そこから降りて自分一人の道を歩くのもそんなに効率が悪いわけではないんです。何度も言いますが、高偏差値の私立中学でもない限り、授業の質なんてのは正直に言って悪いです。これは一回指導する側になってみたらわかりますが、能力に大きな差のある30人程度の生徒に対して一人の教師が指導するなんて、良質な教育になるわけがありません。自主学習の習慣をしっかりつけることが出来た人間なら、自分ひとりで勉強する方がよっぽど効率が良いんです。僕も高校に関しては、さっさと退学しておくべきだったとずっと後悔し続けています。

 しかし、レールから降りることで失われるものもあります。自分の進路を、自分の将来像を、たった一人で考えなければならないということです。なんとなく中学校に通い、なんとなく成績相応の高校に入り、なんとなく成績相応の大学に行くか、あるいは就職する。こういう風に「なんとなく」人生を先に進めてくれる力がなくなります。それこそ、何もしないまま数年間過ごしてしまった、そういうことになってしまうリスクは当然あります。

結局、道は二つしかありません。苦痛を抱えたまま学校教育のレールに乗っていくか、苦痛から解き放たれる代わりにそこから得られるメリットも放棄して、自分自身の足で歩くか。もし、中学校にこれ以上通わない、あるいは一定以上の長期の休みを取るという選択をするのであれば、調査書の数字は落ちるでしょう。テストだけ出るなどの選択肢もあり得るでしょうが、それでも高校受験の幅は狭まってしまうと思います。でも、そのデメリットを踏み越えるのはそんなに難しいことではありません。

尚、私立高校への進学が可能だったり、あるいは地域によって公立でも調査書をあまり重視しない高校があったりするという話も聞きます。この辺は地域格差も大きくて、自分で調べてもらうしかないのですが。そういうのがあるなら狙ってみるのもいいですね。

 

学校生活、集団生活について

発達障害ADHD)の診断を受けているとのことですが、やはり学校生活になじめない、周囲の子どもたちの輪に入っていけない、浮いてしまう。そういうことが起きるのは、仕方が無いことです。あなたが悪いのではありません。僕だってそうでした。

今、その集団に属し続けることが健康を害するほどに苦痛であるなら、それは逃げるべきです。体調や健康を犠牲にしてまで所属する価値のあるものではありません。そして、これはきつい言い方になってしまいますが、集団への適応が一朝一夕に上手くいくケースはあまりありません。中学生の群れの中に発達障害のある人が上手く溶け込むテクニックは、僕がこのブログで書いている社会人向けのテクニックより遥かに難度が高いです。そんな難しいものを言語化するのは不可能です。僕だってそこから逃げて逃げて逃げてこの年齢まできた人です。

大人の世界はそれなりにルールがあったり、あるいは常識などがありますが、子どもの世界というのはもっとあらゆるものが不可分で、混沌としています。これは信じて欲しいのですが、あなたは今人生で一番辛い場所にいます。これから年齢が上がっていくにつれ、少しずつ、少しずつ確実に楽になってはいきます。(もちろん、別種の辛さは出現してきますが)「ある程度は仕方の無いことだ」という健全な諦めを持つことを薦めます。

しかし、友人を作ったりコミュニティの中に入ったりすることを諦める必要は全くありません。中学生だと選択肢はそれほど多くありませんが、習い事や(もし得意なら)スポーツ、あるいは趣味の同好会など、よく調べてみるとあなたの地域にもそういうものは存在するはずです。あるいは、親御さんがお金を出してくれるなら「塾」なんてのもいいと思います。僕は肌に合わないので参加したことはありませんが、ボランティア団体なんてのもあるかもしれません。そういうところに飛び込んでみるのも手です。微妙だったらバックレれればいいだけです。気が楽でしょう?

僕は中学生から20歳くらいまで、インターネットで集まった同好会で詩や小説を書いて同人誌(オタク界の言葉ではない同人誌というものもあるんですよ)を作ったりしていました。あと、部活にも居場所がありましたね。市の体育館の柔道教室に通って、そこでも友達を作ってました。高校になってもやはり文章を書くサークルみたいなものに参加していました。あと、高校生になるとアルバイトなんかも出来るようになります。居場所探しの難度は大人になるにつれどんどん下がっていきます。あなたはいずれ、自分ひとりでどこにでも行けるようになるんです。

インターネットの時代はその辺がとてもいいです。あなたの好きなものが好きな人が集まっている場所を探すのは容易でしょう。中学生だと「インターネットのお友達」というのは眉を顰められるかもしれませんが(僕らの頃はそうだったけど、今は違うのかな?)そういうところだって立派な居場所です。おじさんの友達だって、いまやインターネットで出会った人ばかりです。ただし、中学生というのはまだ子どもですので、くれぐれも悪い大人には気をつけてください。インターネットには悪い大人もたくさんいます。

あなたの世界は、間違いなく現在が人生で一番狭いです。でも、これから先大人になるにつれ、世界はどんどん広がっていきます。そして、インターネットはその手助けを強力にしてくれます。あなたの居場所は、この世界のどこかに必ずあります。それは僕も太鼓判を押します。僕の居場所だって、探せばそれなりにありました。

大丈夫です。今はまだ若すぎて、学校という檻の外側が想像できないだけです。世界はどこまでも広がっています。楽しい人たちはたくさんいます。(もちろん、楽しくない人たちもたくさんいます)あなたはあなたにふさわしい場所に辿り着く権利があるんです。それだけは忘れないでください。

このブログをよく読んでくれたということで、ありがとうございます。中学生の社会においてこのブログの内容がどれくらい役に立つかは自信が持てませんが、参考になればなによりです。でも、たかが中学校に適応なんかできなくたっていいんです。そんなもん、本当にどうでもいいんです。あなたが健やかに望む未来に向かっていければ、全てはOKです。何の問題もありません。学校という社会に適応しようとする努力はそれはそれで大事なものだとは思いますが、そういうことも忘れないでください。

 

辛いコミュニティからは、逃げていい

僕が、あなたに伝えたいことは最終的にこれだけです。小学校、中学校、高校というのは実に逃げ出しにくいコミュニティです。なにせ、その外側を全く知らないのですから、そこから脱落したら人生が終わってしまう。そんな気さえするかもしれません。

もちろん、レールから降りることにはリスクがあります。しかし、リスクを理解して自分の望む未来に向かって行動が出来るなら、何も恐れる必要はありません。また、高校生になり、大学生になり、あるいは社会人になるとその辺はどんどん自由になります。職場を辞めるのは大人にとっても怖いことではありますが、それでも中学校に通うのを止める決断ほど怖いことではありません。

ここで一つコツをお伝えします。「コミュニティから逃げやすい場所、選択肢がたくさんある場所」を可能な限り選ぶようにしてください。例えば、高校は可能なら単位制がいいでしょうし(単位制高校は基本的にクラスなどの枠が少ないと聞きます)あるいは可能な限り自由な校風のところが良いでしょう、大学はなるべく大きい大学、授業の選択肢やサークルの選択肢がたくさんあるところがいいでしょう。僕もこの選択を間違って大学を一つ辞めていますので、ここは将来の進路を選ぶ際に重視しておいて損はないと思います。

もし、あなたが「中学校に通うのはリスクを踏まえても限界だ」という選択をするなら、それはとても正しい選択です。もし、親御さんがガタガタぬかすようなら、あなたが「中学校に通わない代わりに自分でやると決めたこと」を説明してあげてください。このブログを見せてやる・・・のはどうかな、僕なんせ借金玉だから・・・。まぁ、とりあえずそれもアリです。使えるもんは全部使いましょう。

ただし、勉強はする。あなたが大学に行かない、という選択を選ぶにせよ、とにかく勉強はしてください。学校に通う以上の質の学習を自力で行えるところまで、なんとか頑張ってください。どのような選択肢をとるにせよ、そこだけはしっかりやりましょう。何回も言うけど、くれぐれも健康状態と相談しながらね!

 

 死ぬくらいなら全部投げ出した方がいいよ

さて、最後です。いただいた連絡の中に死にたいという気持ちが吐露されていたことについてです。これは嘘じゃないんですけど、僕の中学校高校時代は死にたい気持ちとの果てしない戦いでした。9:1くらいで負けていたので、何度となく自殺未遂をやりました。薬をザラザラ飲んで救急車で運ばれたことも複数回あります。そんな人間が「死んだらだめ」という話をするのもなんですが、死んだらだめです。

というのもですね、僕はもう31歳のおっさんであなたは中学2年生ですから、僕はあなたの2倍以上生きてるわけですけど。その若さで死ぬのは流石にもったいないんですよ。これは本当の話ですが、大人は結構楽しいです。僕は中学生の頃より31歳の今の方が100倍楽しいです。行きたいと思ったら、タイでもパプワニューギニアでもどこでも行けます。もう嫌だと思ったら仕事だって辞められます。気に入らない奴とは二度と連絡しないだけで縁が切れます。少なくとも、中学生の頃よりは100倍楽です。あの逃げ場のない閉塞感が永遠に続くわけではないということです。

もし、あなたが本当に「死ぬ」という決断の前に立ってしまうことがあった時は、その前に「全部投げ捨てる」ということを考えてください。学校も、人間関係も何もかも放棄して休んだっていいんですよ。そして、世界に絶望するのはまだ早いです。あと最低でも20年くらい考えていいと思います。

中学生の間に接することが出来る大人なんて、せいぜいが親と教師、それと少数の知人程度だと思いますが、大人ってのは実のところ本当にいっぱいいて、色んな奴がいます。僕の周りにも大変色んな奴がいて、それぞれ中々しんどかったりはするものの、なんとなく楽しそうにやってます。中学校に馴染めなかった奴らが「中学校なんて本当にクソだ」ということでわかりあってることなんてザラにあります。

大人になることには期待を持っていいです。あなたは今一番辛い場所にいるんです。周囲が成長し、あなたも発達すれば少しずつ楽になっていきます。そして、選択肢はどんどん増えていきます。それだけは忘れないでください。死ぬのは、その期待が破れてからでもまったく遅くありません。

 

おまけ、やりたいこともやろう

ついに八千字を越えてしまって、本当に長くてあれなんですが、もう一つだけ言わせてください。あなたの「好きなこと」は何かありませんか。僕は人生を通じて、本を読むことと文章を書くことがとても好きです。そして、それをずっとやってきました。それは、自分にとってずっと心の支えでしたし、また多くの人と引き合わせてくれたり、未来の可能性を広げてくれたりするドアでもありました。このブログももちろんそうです。

何でもいいです、あなたが心から楽しいと思えること、やりたいと思えること。それを楽しみ続けることを忘れないでください。もし、まだ見つからないなら探してみてください。世界はそういうところから広がっていきます。

あなたの世界が今、閉じているのはそういう時期だからです。発達障害のある子どもの多くが、そのような中学生時代をすごします。僕もそうでした。でも、それが永遠に続くわけではない。それだけは信じてください。未来に向かう意思と確かな努力さえあれば、少なくとも今よりずっと楽しい場所に必ず辿り着けます。この先にも苦労はたくさんあるでしょうが、それはそれとして人生はずっと楽しく楽になります。そして、同じような経験をして、同じような気持ちを持った人ともたくさん巡り合えます。

それだけは信じて欲しいと思います。

陳腐なことを言いますが、あなたはまだとても若く、可能性に満ちている。その可能性を掴むには努力と苦労が必要になることも確かですが、それでもあなたは絶望するには早すぎます。前菜が不味かったからといって、メインディッシュが不味いとは限りません。デザートまで食ってから席を立っても遅くはないんです。

31歳のおっさんも死なずに頑張りますので、中学校2年生のあなたも死なないでください。やっていきましょう。