夏はいいな
夏が好きだ
最近はずっと暑くて、バイクに乗ってるとウニィとなってしまうのだけれど、それでも僕は夏がものすごく好きだ。日差しが強いと鬱が軽くなる傾向があるので、その結果として夏が好きになったんだと思う。鬱の特効薬は南国というのはわりと世界的な話だ。
南国はすごくいい。それも、なんというか「雑にアメリカナイズされたけど、適当なところで曖昧になった感じのビーチ」みたいなのが好きだ。コーラを呑みながらぼんやり、それほど綺麗じゃない海を眺めて過ごすと幸せな気持ちになる。
東京も最近はそういうところがある。僕が住む街はなんというか、意識の低い国際色の豊かさがあって、色んな国の人が食い物屋を営んでいるんだけれど、毎日何を食うかという幸福な悩みを体験できる。この暑さの中、エスニックフードを求めて歩けばそれはもう南国と言っていいのではないか。
最近は中国茶(飲茶みたいな上品なやつではない、ゴテっと甘いクリームが乗っかってタピオカやら寒天やらをモリモリ入れた迫力のあるやつ)がお気に入りだ。スパイスの効いたやつでパサっとしたアジアっぽいメシをかっこんで、帰り道にこれを飲むと「良い街に住んでるなぁ」と感じる。当分ここから離れたくないなぁ。願わくば、スイカのスムージーを売る店が出来てくれないものか。誰かテントを張れるくらいのスペース貸してくれないかな。日本人はまだ真夏に飲むスイカのスムージーのすばらしさを知らない。教えてあげたい。
バイクに屋根があると便利
屋根と巨大なトランクのついたバイクの便利さにびっくりしている。フラっとどこへでも行けるというのはすごく良い。「バイクに風防はダサいのでは」と感じていた僕も、実際屋根と風防に守られた走行を体験すると、「これは良いものですね…」と思わざるを得なかった。体力の消耗がまるで違いますね。
このバイクの良いところは、スマホを充電できるUSBの口がついていることで、スマホをカーナビ代わりに走っても充電切れの心配がない。屋根があるからぬれることも気にしなくていい。クソでかい鞄をクソでかいトランクに押し込んで走ると、その利便性に驚く。「全部ぶっこんでおける」バイクは本当に便利だ。
ただ、とにかくガワが大きく車重があるのでスピードは出ない。コーナーはちょっと独特な(前輪が2個ある)バイク(トライクの可能性もある)なので心配だったけど、クニャッみたいな不思議な曲がり方をする。あと、取り回しは結構重い。まぁでも、それを差っ引いても本当に便利だ。
「雨の日」というのは傘を持ち歩かねばならないのだけれど、僕は傘を無限に失くすのでどうしても好きになれなかった。でも、屋根つきのバイクで走ってると雨の東京はとてもいい。夏の雨は本当に素敵だ。路地をクネクネと縫いながら雨の匂いを吸い込むと、東京にいるなぁと思う。
海について
夏ということで旬ではないけれど、ウツボを釣りにいったりした。30センチくらいの「デカい水槽で飼うのにちょうどいいサイズ」が一匹という貧果だったけど、魚の顔を見られるとやはり楽しい。仕事が忙しいけれど、なんとかもう一回か二回は海に行きたい。取引先の話がわかる社長が「釣り部」を開催しようとしているので乗っかりたいところだ。新宿太郎さん運転ありがとうございました。
前回は楽しげな釣りにお誘いいただいたのだけれど、指をズバっと切ったところが盛大に炎症を起こし、全身が熱と倦怠感に包まれるという地獄になってしまい、行けなかった。お誘いいただいておいて本当に申し訳ない。次は絶対行きたい。
「白い砂、青く澄んだ水」の海もいいけど、僕は適当にヨタった海も好きだ。そこらへんで干物を干してる感じの海。東京湾には独特の美しさがあって、昔はよく疲れると浜松町からモノレールに乗ったものだった。就職活動に疲れると、あの船にもよく乗った。腹立ちまぎれにネクタイを一枚投げ捨てたことを申し訳なく思っているので、今後は東京湾の清浄化に協力していきたい。
もう少し疲れたら、海辺のコテージを借りてそこで仕事をするのもいいかな、と思っている。僕の需要だと、お盆のクラゲが大発生した後でぜんぜん構わない。夏はいいな。
水槽とハゼ
忙しくて数年放置されていた水槽を生き返らせた。といっても、石巻貝とヤマトヌマエビは元気に生き残っていたのだけれど。手入れをする前に水質測定をしてみると、硝酸(生物分解の最終生成物)の濃度が「そろそろ限界」という感じだった。ヤマトヌマエビ数匹に石巻貝数個を60センチ水槽に入れて、モサモサにアヌビアスナナを茂らせても、水足しだけで永続する水槽というのは厳しいようだ。地球はすごい。
とりあえず新しく水を立てたので、なんか生物を入れないと濾過が始まらない。そういうわけで、「エサ用小魚10匹セット」を買った。いわゆるパイロットフィッシュだ。一生懸命生かそうとしてもほとんど残らなかった、しょうがないナマズを飼おう。そういう流れに持って行く気持ちだった。現在エサ用小魚ことクチボソさんたちは9割方が生存し、元気にエサをねだっている。ナマズの夢は潰えた。
なんか寂しいので、アベハゼという魚も飼った。これがまたとても知能が高くよく懐く魚で、手からエサを食べるくらい賢い。水槽の近くにいくとかわいい胸ビレでホバリングしてエサをねだってくる。ただ、この魚には強烈なナワバリ意識という欠点があって、60センチ水槽でせいぜい2~3匹が限度だ。もちろん、水草や石を大量に入れて、ブッシュを作ってやったうえで。
ナワバリ争いに負けた個体はエサを食べなくなる。なんというか、可愛らしいけど気高い魚なんだろう。こういうの格好いいけど、ダメだよなぁと思う。人間はうまいこと、限定されたスペースで仲良く繁栄していきたいものだ。あの高い知能と強烈なナワバリ意識、そして闘争性の同居というのはどことなく考えさせられるものがある。
60水槽の二匹はたまに小競り合いをしながらも、なんとなくすみ分けている。エサ時になると、ケンカしないようにエサをやる工夫が必要だけれど、とてもかわいい。アンモニアを自力代謝する特殊能力を持っているそうで、水質悪化にとにかく強いから、小さい水槽でべたべたに可愛がるのに向いていると思う。あのかわいさで有名なフグより僕はかわいいと思うので、オススメ。すんごい愛嬌あるよ。
六年モノの石巻貝は今日も元気にコケを食べている。石巻貝は老いて来ると殻の上の方が壊れて「え、これ大丈夫なの?」って感じになるんだけど、まだまだ元気だ。というか、何年生きるんだこいつ。
仕事
ありがたいことにたくさんのお仕事をいただいて、処理しきれない状況になっている。ここで体調を壊すとさらなる迷惑をかけるので、なんとか状況に適応していきたいと思っています、本当にすいません…。というところ。社長さんまで出て来てくださる待ち合わせに遅刻したりと、本当に反省がつきない。
一つ一つ人生をやっていきたい。良いことは続かないし、きっとまたしんどい時期が来ると思う。それでも、信じて仕事をいただけることに感謝して前に進んでいきたい。溜まったメールも少しずつ返していきたい。
いつもありがとうございます。