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発達障害就労日誌

色々あるけどまぁ生きていこうじゃないかというブログです。

ADHD傾向のある人向け、お仕事手荷物ガイド

発達障害ライフハック・ツール

基本概念

このブログを読んでいるということは、皆さんの鞄の中身は結構な比率で終わっているのだと思います。

皆さんがどんな鞄を使っているかはわかりませんが、中身はぐちゃぐちゃ、どこに何が入っているかはまったく把握出来ていない、必要な時に必要なものは出てこない。よくわからないブラックホールなどに接続されているため、任意の確率で中身が消滅する。そのような事態が起きているのだと思います。はい、僕もそのような人生を30年生きてきました。31年目です。よろしくお願いします。

さて、そのような人生を長く生きてくると、それなりに工夫が発生します。また、僕は現在小さな会社の傭兵営業マンとして働いているため、「自分の机は無い」「客先に出向いて色々やる」「書類の作成などを請け負うバック担当は会社に存在しない。基本的に全部自分でやるしかない」「喫茶店などで書類作成などの業務をめっちゃやる」という、なかなかのADHDをすり潰すミキサーみたいな環境です。工夫しなければ死ぬぞ、という確信が就労前から発生していたため、必死で準備を整え、また実戦の中で調整を繰り返した結果としてこのエントリのような業務スタイルが発生しました。

このエントリは、以下のような皆様をターゲットにしております。

  • 大事なものを紛失して大変な怒られを発生させたことがある。
  • 学生時代、プリントやレジュメを整理するのが途方もなく下手だったが、力押しでなんとか乗り切ってしまった。。
  • 大事なものを紛失して平謝りした帰りにふと鞄を開いたら、紛失したと思ったものが出てきて山手線で泣いた
  • 手帳もノートも一冊使い切ったことがない。(紛失したり必要な時に手元になかったりでどんどん増える)
  • 毎日鞄を開いて中身を整理するという習慣をつけるのは無理っぽい。それどころか、「毎日整理する」というタスク自体が地雷の埋設作業になる可能性を感じる。
  • 人前で鞄を開けるのはかなり厳しい。なんでみんなそんなすぐに必要な物を取り出せるの?
  • 何度も何度も鞄を買い換えたり、整理グッズを買ってみたが結果は出なかった。使わなくなった鞄や整理グッズの墓場みたいな部屋で暮らしている。整理グッズを整理する必要を感じる。
  • もうだめだ。

やっていきましょう。我々はやっていくしかない。なお、思考の過程を言語化したため、かなり文字数が多くなった上に繰り返しも発生しています。結論だけ寄越せという人は最後の方だけ読めばいいと思います。「一般化しましょう」の辺りに結論があります。

解決すべき課題

自分のクソポンコツな脳の中で何が起きているのか、ということを一生懸命考えていった結果、以下のような結論がアウトプットされましたので皆さんとシェアーしたいと思います。

  • どこに何を収納したのかを記憶することが難しい。長期はおろか数分という短期でも記憶が消し飛ぶ。故に収納も取り出しも下手。
  • 集中力がゴミな上マルチタスクが不可能なので、鞄を開けて中身を出すなどしている間に別の情報を入力されると作業が混乱し全てが終わる。人と話しながら鞄の中から必要なものを探す等の作業は不可能に近い。
  • 必要に応じて鞄の中身を毎日入れ替えるという習慣づけが不可能。それどころか、鞄の中身を出し入れすること自体が地雷の埋設作業になりがち。極力、鞄の中身を入れ替えずに過ごしたい。
  • 鞄の中から必要な物を探すのが恐ろしく下手。物が積み重なっていると、脳が完全に認識を拒否する。

このような困りを解決する手段を具体化するとこのようになります。

  1. 鞄の中身に一覧性があればいい。具体的にいうと、鞄のフタを全開にすれば中のものが大体見通せればいい。
  2. 鞄の中身が仕切りなどで適切に分割されており、持ち物の仕分けが出来ているといい。
  3. 全ての持ち物に1手でアクセスできる。何かを取り出すために何かを一度外に出す必要がない。あるいは少ない。
  4. いざというときには「とにかくブチ込む」という選択肢を採用し得る上に、なるべく入れ替えを行わずに済ますための大量の業務アイテムを詰め込める容量。
  5. 可能な限り一つのバッグで仕事を行う。複数の鞄は使わない。

ということになります。実は、この条件を1~3まで満たすアイテムというのは既に市販されています。通称ADHDランドセルと評判(主に僕が呼んでる)の

superclassic.jp

「開くPCバッグ」です。この発想はかなりやばく、僕のエントリもこのバッグが着想の基本になっています。スゲーと思います。客先に出向いたり大量の書類を持ち歩いたりする必要のない皆さんはこれ使うのがいいでしょう。

「開くPCバッグ」はこのタイプの鞄のくせに自立するところもすごい。言わずと知れたことですが、我々は作業中に鞄が倒れるなどの現象が起きると全てを見失う人種です。自立せず、かつ内部に仕切りもない鞄を使ってる皆さんは今すぐそれを捨てましょう。僕もプライベートではこれ使いたい。課金する余力がないので買ってませんが、篤志ある方はプレゼントしてくれてもいいです。連絡はツイッターの方にください。

しかしこのバッグにも欠点はあります。営業マンがこれもって客先に出向けるかという話と圧倒的な容量不足です。大量の書類を持ち歩き、更に必要に応じてその中から適切なあれを取り出して「ここにサインとハンコです!」と叫ぶ必要のある僕にはちょっとこの容量は足りない。

 

書類をいかに整理するか?

はい。ここで振り返って考えましょう。我々にとってもっとも重要で、かつもっとも管理がくそやばいアイテムとは何かということです。言うまでもなく書類ですね。客が乗り気になった時にすかさずサインとハンコを要求するためにも重要ですし、仕事の資料としても重要です。必要な時に紙キレ1枚が手元にないため大変なことになったという話はわりと皆さんあると思います。また我々は、仕事の資料を一度ノートパソコンやスマホなどに保存して、適切にペーパレス化するなどという作業が実行出来る人種でもありません。(一回本気で取り組んでみたけど破滅しました)

そこで、まずはA4のクリップボードを買いましょう。最低5個くらい買っていいです。100均で買えます。

クリップボード A4サイズ用 MDF素材

クリップボード A4サイズ用 MDF素材

 

僕に課金したい皆さんはここから買いましょう。 でも、理想論を言うとクリップボードは識別しやすいように色違いを買った方が更に便利です。色違いを全部貼るのはめんどくさいので、各自やっていってください。

日本クリノス 目玉クリップ 大 挟み口65mm 10個入り Mクリ-1

日本クリノス 目玉クリップ 大 挟み口65mm 10個入り Mクリ-1

 

 あとこれはちょっとしたTIPSですが、これをクリップボードにつけておくと、風が吹いているなどの過酷な環境下でも書類を適切なところで抑えて作業が出来るため便利です。

キングジム クリアーホルダー シンプリーズ A4 タテ 737SP-100 乳白

キングジム クリアーホルダー シンプリーズ A4 タテ 737SP-100 乳白

 

 こいつも当然要ります。クリップボードの1番上にこいつを挟んでおくと、書類が汚損するリスクが減ります。(ただし、こいつに入れた状態でクリップボードに挟むと書類の取り出しがクソめんどくさくなります。必要に応じて適切に使いましょう)

仕事をしてる人類は大体のところ、現在進行中のお仕事タスクを複数抱えてジャグリングしながら生きてると思うんですが、仕事の流れごとにクリップボードを作っておくと便利だよ、ということです。我々は複数の流れの仕事をひとつの場所に合流させた場合、死にます。一度混ざったコーヒーとミルクを分離させる手段はない。すくなくとも、すぐに取り出して使う必要のある書類に関しては一手で取り出せる状態にしておく必要がある。

また、必要になった書類を立ったままクリアファイルをかき分けて取り出すというのは我々の能力では不可能です。一手で取り出せて、かつそのままの形で書類をめくっていくことが出来、更にそのままサインもハンコも出来るクリップボードはとても便利です。

そういうわけで、我々が選ぶビジネスバッグにはA4のクリップボードが少なくとも3個、欲を言えば5個収納出来る容量が必要になるということがわかってきます。(入らない分に関しても、自宅や机上でクリップボード管理することにより紛失を防げる可能性が高くなります)何度も言いますが、我々は一見して目に入らないものについての情報を短期記憶に保持することが大変下手です。現在進行中の業務書類や道具などを単純に積み上げて収納するのは絶対におすすめできない。一目で何がどこにあるのかわかる状態で管理する工夫がとても大事です。すぐに使う必要のある書類を生やクリアファイルに入れただけの状態で積むのをやめろ。せめて仕事のタスクごとにクリップボードに挟んで積め。

あと、これは文具メーカーさんに私信ですが、「超薄いクリップボード」を今すぐ開発してください。紙を抑えるあのパーツもっと薄く出来るはずだ。やれ。クリップボード20個くらい鞄に入れたい。見分けやすいようにカラーバリエーションもつけろ。

 

更に必要な要件

書類と業務タスクの管理をベースに物事を考えていくと、A4クリップボードが複数個入る必要があることは分かった。でも、クリップボードを無限個収納出来るバッグはこの世にはない。やはり、しばらくは使わないけれどこの先使うことになるであろう書類をクリップボードから外してクリアファイルなどに入れて収納するスペースも必要です。我々の残念な能力を考えると、極力書類は持ち歩いておくに越したことはありません。一度鞄から出した書類は消滅する可能性が限りなく高いし、その書類が必要になった日に我々が適切に収納を行っている可能性は限りなく低い。

更に、重要なのは客に渡す契約書などの「汚損破損などするとめっちゃまずく、しかもスマートに取り出せる必要があるもの」を入れるスペースです。これが独立していないと我々はくそやばい。客の前で鞄を開けてガサゴソやるリスクを極力減らすためにもこれは絶対に必要な措置です。クリップボードを入れてる部分に一緒に入れておくと破損しますし、クリップボードがミッチリ入った鞄の中を見られたくもない。郵便局に出すレターパックみたいなアイテムもここに入れておくといいですね。忘れにくくなります。鞄の中に忘れられたまま爆破の時を待つ地雷はなるべく作りたくないですからね。寝る前や出勤前、昼休みなどにとりあえずここだけはチェックするという習慣づけが便利です

更に、一手で取り出す必要のある小物を収納するポケットも必要です。ペンや印鑑、僕の場合喫煙するためのIQOS、電卓、ノート、領収書の束、社判、お仕事によっても色々あるでしょう。人によってはスマホや手帳なども鞄に収納するというパターンもあるでしょうし。もちろんこれも一覧性をしっかり確保して、一手でアクセス出来る状態にする必要があります。

まとめましょう。

  1. クリップボードに挟んだ現在進行形のお仕事書類を収納するスペース。
  2. クリアファイルに収納された資料書類等を収納するスペース。
  3. 一手で取り出す必要のある使用頻度の高い業務小物を入れるスペース。
  4. スマートに取り出す必要がある大事な書類等を入れるスペース。
  5. 折り畳み傘、モバイルバッテリー、バッグインバッグ、ペットボトルなど不定形のアイテムを入れるスペース。
  6. ノートパソコンを入れるスペース。

 最低限、これだけの分離されたスペースが必要ということですね。更に、前述した二つの条件を加える必要があります。

  1. 鞄を全開したら中のものが一通り見通せて大体のアイテムに1手でアクセス出来る。
  2. 地面に置いた時自立する

以上の条件をある程度満たす鞄というのは、要するに2気室以上(更にそのうちの一つは二つ以上に仕切られている)+A4サイズが入るポケット+業務小物を入れる取り出しやすいポケット+ノートパソコン収納スペースのついた、取り出し口が大きく開くビジネスバッグということになります。具体的にいうととりあえずコレです。

 2気室(うち一つは中仕切りあり)+A4サイズの書類が入るポケット1つ。更に1手で取り出したいアイテムを収納するオーガナイザーポケット、更にノートパソコン収納スペース。全部揃ってます。内部の一覧性も、ビジネスバッグにしてはまずまず。こいつの1気室をクリップボード+書類クリアファイル、もう1気室を不定形アイテム入れに。ポケット1をすぐに取り出す必要のある大事な書類入れ、ポケット2は一手で取り出したい小物を収納するポケットとして運用すればとりあえず事足ります。また、アマゾンでは写真がありませんが、小物を収納するオーガナイザーポケットも大きく開くため一覧性が大変高い。更に、真ん中に拡張用のマチがついており、本体サイズを拡大することが可能で我々ADHDにありがちな「とにかくブチ込む」という需要にもしっかり応えてくれます。

 

store.ace.jp

こちらを見れば「オーガナイザーポケット」という概念が理解出来ると思います。小物の収納に大変便利な上、取り出しもとても楽です。尚、もしこの鞄を買おうと思ったけど、借金玉に課金したくないという皆さんについては公式サイトから買うのがいいと思います。(ただ、これだけの額の買い物なのでやはり実店舗で手にとってじっくり見てから買うのがいいと思います。通販はおすすめしません)

もちろん欠点もいくつかあります。まずはクソデカいことです。これを毎日持って通勤しているビジネスマンは流石に多数派ではない。更に、「大きく開く」といっても、一覧性は最初に紹介した「ひらくPCバック」には大きく劣る。(あれは普通に開いただけで中身が全部見えるのがすごい)不定形アイテムに関しては、この鞄の場合どうしても積み上げるように収納せざるを得ない。更に言うと、仕切り機能が充実しているため開口部が多く、ワンアクションで鞄全体を開けることが出来ない。

そのあたりについては、鞄メーカーの皆さんに頑張って欲しい。なんなら企画会議に呼んで欲しい。あるいは僕の知らないすごいアイテムをご存知の皆さんは教えてください。すぐに紹介します。

 

一般化しましょう

クソでかい上クソ高いな、という声はわかります。また、僕の業務環境と皆さんの業務環境は違うでしょう。あなたに必要な鞄についてはあなた自身で探す必要が出てくると思います。しかし、必要要件の一般化は出来ます。繰り返しになりますが、ADHDの鞄選びのコツを更にスリムにまとめましょう。

  • 必要な数だけ、鞄の内部が仕切り等で分割されている。
  • 内部の一覧性が高く、大体のアイテムに一手でアクセス出来る。
  • 自立する。
  • 容量が大きい。

 以上となります。僕は会社のカルチャーとして肩掛け鞄はありえないという空気があるため使用してませんが、可能な人は肩掛けにして使うことも考えてみるといいかもしれませんね。両手があくのは便利です。尚、本題からずれる話ではありますが、鞄は電車の網棚には絶対置くな。終わるぞ。

これから鞄を買おうと考えている皆さんは、自分の鞄に必要な仕切りスペースの数をまず考えるのが良いと思います。そして、内部にあるアイテムの一覧性をいかに高くするか、いかに一手で取り出せる状態にするかを考えるのが良いでしょう。逆に言えば、最悪は仕切りのないバッグの中に物を積むように入れる形です。これだけは避けましょう。

 

分けることはわかることである、しかしそれだけでは足りない

昔、僕に事務を教えた人間はこんなことを言ってました。「とにかく分けろ、そうすれば仕事はわかる。分けることはわかることだ」と。これは中々の金言だと思います。仕事も鞄の中身も書類も、とにかく適切に分類すれば理解出来る。そのとおりだと思います。普通の人、定型発達した能力を持つ人に関してはこのアドバイスだけで上手くやれるのでしょう。

当時の僕はその教えを忠実に守って、とにかく分けてみました。もちろん多少は効果がありました。しかし、結局のところだめでした、分類した書類やタスクを適切に整理、保管する能力がなかったからです。

仕事に必要な書類や道具を適切に分類し、それぞれ別の場所に保管する。それを必要に応じて鞄に詰める。これが普通のやり方です。普通の人はそれで上手くいくのかもしれない。しかし、我々ADHD勢にとってそれは鬼門です。僕たちはどんぐりを埋めたまま忘れてしまうリスみたいなものですから。もちろんドングリならいつか芽が出ることもあるでしょうが、我々が埋めるのは地雷です。いつか爆発するだけです。

要するに、我々ADHD一箇所に全てがまとまっていながら尚分類されており、同時に全体が一覧出来て全てのアイテムが一手で手に取れるという矛盾した状態を志向するしかありません。この理想状態は本質的には不可能なので、可能な限りそれに近づけるという努力しか出来ないものです。また、ある程度は何かを諦めて「現在進行形で使う書類だけは一覧性を確保する」「業務で使う小物だけは絶対に一手で取り出せるようにする」などの妥協案も必要になるでしょう。

 

とにかく全部ぶちこむという選択肢もある

二十歳の頃の自分に今やっている鞄の使い方が出来ただろうか、ということを考えると、まぁ出来なかっただろうな、と思います。また、このライフハックをやってみたけど実行出来なかった、という人も当然発生するだろうと思います。発達障害者は定型発達者より非常に遅いペースではありますが、発達しています。僕がこのエントリで書いたようなやり方を実践し、仕事に食らいついていけるようになった理由には、経験の蓄積と僅かながらの発達という要素もきっとあるでしょう。つまり、全てのADHD傾向のある皆さんに実行出来る手法ではない可能性はあります。

「こんなのやれねえよ」と直感的に感じてしまったADHDの皆さんに僕がお勧めする手法は、「でかい鞄にとにかく全部突っ込む」です。とにかくこれなら紛失するリスクは低減出来る。「すぐに持ち物一つ取り出せないボンクラ」という謗りは免れないでしょうが、それでも時間さえかければ必要なものを取り出すことは不可能ではないでしょう。(もちろん、いくら探しても見つからなかったアイテムが普通に鞄の中から出てきた、というのは我々にとってあるあるの話ですが)少なくとも、致命的な紛失や忘れ物が起こる可能性は減らせます。少なくとも、家や職場に管理スペースを作ってそこで整理して必要に応じて鞄に入れるというスタイルよりはよほど助かる可能性が高い。

ADHDの物品管理スキルは二段階だと考えると良いです。(もしかしたら三段階以上もあるのかもしれませんが僕はまだ辿り着いていません)

  1. とにかくジャンルごとに収納スペースを作り、そこに全てぶちこむ
  2. 1箇所に集められたものを適切に分類した上で取り出しやすく管理する。

の二段階です。1.が実行できていない人は、とにかくまずは鞄に限らず、全ての局面で「一箇所にぶちこむ」を心がけてみましょう。仕事関係の書類も小物もとにかくバッグにぶちこむ。オーバーフロウする頃に整理する。この繰り返しでも多少はマシになります。僕もこの手法を採用していた時期がありましたが、下手に小分け収納を工夫するよりよっぽど良い結果が出ました。「とにかく全部鞄の中のどこかにはある」という安心感だけは発生します。

自宅などでもそうです。服はとにかく畳まなくてもいいから一箇所に積み上げる。脱いだ服はとにかくカゴに突っ込む。部屋中に飛び散っている状態だけは避ける。最初のうちはベルトも靴下も一緒でいいです。徐々に余裕が出てきたら、ジャンルを細分化していきましょう。(ただし、スーツだけは最低限ハンガーにかけましょう)郵便物は全部まとめて一箇所に置いておく。(ただし、横積みよりは立てて並べる形での保管を推奨します。そこにそれが存在していることを視認可能なので。重ねて積むと我々は下にあるものの存在を完全に忘れます)

これがある程度出来るようになったら、次の段階に踏み出していけばいいと思います。とにかくぶちこむ、のジャンルを細分化していくのです。更に、とにかくぶちこまれたアイテムを整理して一覧性とアクセスしやすさを確保していく。もちろん、だからといって1気室のシンプルで大きい鞄を買う必要はありません。やる気が起きた時にすぐに次の段階に移行出来るように、なるべくこのエントリで紹介したような方向性の鞄を買っておくのがいいと思います。

でも、出来なくても自分を責めてはいけない。今出来ないことが未来永劫出来ないわけではないと信じて欲しい。あなたはゆっくりではあるけれど、発達している。その速度は、努力や工夫で多少ではあるけれど、上げることが出来る。僕はそのように信じています。10年前より5年前の僕は大分マシでしたし、5年前の僕よりは今の僕の方がかなりマシになっている。そんな風に感じます。

 

やっていくぞ

そういうわけで、僕は大量のクリップボードを持ち歩き、営業する先ごとにそれらを使い分けるという手法を使いまくっています。順番はどうでもいい、とにかく一つの客先に関する情報はクリップボード一個にまとめる、そこを探せば必要な資料は全部出てくる。そのままの状態で作業も出来る。そういう状態にしています。鞄に入りきらない分も机上に置いておけばわかりやすい。もちろん普通の人はこんなことをせず、たとえば

 

 こういうのでなんとかなってるんだと思います。でも、僕は大学生の頃からこれで整理はまったく出来ませんでした。もっと発達すれば出来るようになるのかもしれませんが、今のところは無理です。クリップボードの良いところは、クリップボードに書類をつけたまま作業して、そのまま収納出来ることです。しかも、一手で取り出せて仕事の現状をすぐに追うことが出来ます。そのまま書き込みも出来るしハンコも押せる。皆さんにも是非お勧めしたい。

ADHDが業務を行ううえで重要なことの一つは、スタイリッシュさを諦めることです。僕だって、そりゃノートパソコン一台と手帳一冊とペンケース一個で仕事をしたいと思うこともあります。でもそれじゃ、書類にハンコをつかせられないし、大量の書類をいちいちスキャニングして必要な時にノートパソコンを起動するなんて出来るわけがない。デジタル系のライフハックで現状を打破したADHDも多分存在するとは思うんですが、僕はとにかく泥臭いアナログハックをおすすめします。デカい鞄はそのうち重さにもデカさにも慣れます。

さぁ、とりあえず必要なものの全部入った鞄を持って、今日も仕事に行きましょう。とにかくそこには全部がぶちこまれている。鞄の重さは安心の証です。