発達障害就労日誌

色々あるけどまぁ生きていこうじゃないかというブログです。

未公開株売りボーイを説得する話

ネタが転がって来ました

はい。ツイッターをやってると様々な曖昧な人類が連絡をくれるんですが、今日は一際気持ちがある若人と接触したので皆様にご報告差し上げます。ご査収ください。ちなみに、辛島さんは二十歳の若人です。

そういうわけで、余計な味付けをせず素材そのままの味をお楽しみください。

 

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はい。以上になります。

まぁ、おじさんじっくり考えたけど、これたぶん未公開株のアレですね。株券自体は存在するっぽいけど、まぁアレですよね。辛島さんは多分ツイッターにアクセスが殺到すると思いますので、うまいこと金に換える画とか考えるといいと思います。元気出せ若人、まだまだここからだ。あと、今のところMLM要素はあんまり見つからなくて、単なる非公開株の営業だと思う。「初めて商った商品は非公開株です」っていうのは人生エピソードとしてわりと美味しいですね。

徳をまた一つ積んでしまった。やっていきましょう。

決断のコストと先送りの問題の話

決断してますか?

人生色々ありますので皆さんも大体厳しい感じで生きてると思うんですけど、日々を生きていくうえで最近非常にキツいなぁと思うものがあって、「決断」なんですよね。いくつかの選択肢があってそのうちひとつを選ぶという人生において避けては通れないあれは、非常に厳しい。

経営をやっている時なんかは毎日が決断の連続で、この判断トチってたらアウトの可能性もあるなぁ、なんてのが日常だったので改めて考えることもなく、ウォーって叫びながら決断を繰り返してきたわけなんですけど。そういう戦場フェイズも終わって新しい生活をしていると、本当に「決断」というのはエネルギーのいる作業だなぁと改めて思うわけです。

で、会社経営の話からまずすると、僕は「決断をする」人間と「決断に必要な情報を収集する人間」は可能な限り分けるべきだと思っていて、しかも情報収集をする人間は決断に対して予断を持たず、ただひたすらに情報を収集する作業を担当するべきだと思ってるんですよね。情報を収集する作業と決断する作業の両方を一人の人間が受け持つと、決断の精度は明らかに落ちる、これまでの経験から僕はそう思ってます。

「まともな判断」を担保するには人間が一人では足りないと思うんですよね。判断に必要な情報を集める人間と、集めた情報を咀嚼して判断する人間の二人がいると非常に精度がよくなる。(まぁ、もちろんこの形にはこの形なりのデメリットもあって、どうしてもスピード感が鈍りますし、情報を収集する人間の調査が偏っていたりすると誤った判断は出てくるわけですが)経験上僕はそう思っています。まぁ、実際常にこれやれるかっていったら難しいんですけどね。

責任を担って決断を下すというのは、心理的なコストを非常に食う作業です。また、これは心理的なコストだけではなく、純粋に疲れます。非常にコストの高い業務です。重責を担った人間が独力で調査をして決断をするというのは、その時点で人間の能力的限界を超えてしまうことが多いのではないかとさえ思う。僕ももう一回創業するのであれば、この辺の分業を上手いことやれる意思決定の仕組みを作りたいなぁと思うんですが、これはあくまで会社経営における意思決定の仕組みの話で、人生においてはこういう方法ってまず使えないですよね。

人生は自分で調べて自分で決断するしかないわけですよ。そこでどうすっかなー、というのが今日のお話です。

 

決断の先送り

で、ここからが発達障害のお話なんですけど、僕はADHDなので完全に「先送り癖」があります。この症状にはコンサータも効かないのでわりと苦労しています。単純な作業の先送りなら、後から必死に帳尻を合わせれば何とかなることが多いのですが、「決断の先送り」に関しては苦々しい経験がわりとあります。どっちの選択肢でもいいからさっさと決定して動いていれば少なくとも今よりマシだった、そういう経験ってわりと皆さんあるんじゃないでしょうか。

決断というのはそれ自体の正しさももちろん重要ですが、「速さ」もかなり重要になってきたります。決断を先送りしているうちに選択肢が消滅していくことって人生にはありますよね。結果的に上手くいったからそれでいいというパターンももちろんあるでしょうけど、当然「完全にミスった」ということもあるわけです。「選択しない」という選択肢は、本来は一つの決断なんですけど、ADHD傾向の人間はついついその選択肢に向かって流れてしまう悪癖があるように思います。これに関してはADHD傾向でない人もそういうところがあるのかもしれません。

「決断を迫られたが最終的に決断しなかったためそのような結果になった」人生にこのような事態が生じている人は非常に多いのではないでしょうか。ひとつの決断を下すために、十分な事前調査や吟味を行った上決断を下す。人生の諸事において、本来は必要であろうこの工程を十分に踏んできたと自信を持って言える人は少ないと思います。残り時間ギリギリになって衝動的に決断したことって多いですよね。もちろん、事前調査も情報の吟味もろくすっぽやらなかったみたいな。「異常にカンがいい」みたいな特殊スキルでぶっ飛んでいく人もたまにいますけど、まぁこれをずっとやってたら人間どっかでは派手にコケますよ。

 

決断への忌避感情

 「決断をする」というタスクへの忌避感情は、完全に「先送り癖」です。「決める」というタスクは重たいので、どうしてもめんどくさくなるわけですよ、その時点で直視したくない。その上に「調査して情報を吟味しなければならない」みたいな具体的なタスクが乗っかってくると尚更です。人生において「決定する」というタスクは、実は「調べる」と「決定する」の2タスクなんですね。いや、普通に考えてこんなの先送るよ、だってダルいもんって気がしませんか。

何も決められない人ってたまにいるじゃないですか、とにかく「決定する」というタスクを徹頭徹尾嫌がる人。絶対に最終決定者としての責を担わないぞ、という強い気持ちを持った人類。これもそうで、もちろん「責任回避策」みたいな意味合いもあるんですけど、それ以前に「ダルいからやりたくない」みたいなプリミティブな気持ちが出てきてるわけですよ。人間は基本的に決断するのが大嫌いなんです。ある意味経営者なんてのはこの皆が嫌がる仕事をするから金貰えるわけですよ、皆が大嫌いな汚れ仕事なんです。いや、もちろん事業を成功させて収益を出すってのも大事な仕事なんですけど、それ以前に「決定する」っていう役割を担わないと話にならない。

会社経営をしていると、「おまえの判断はクソだ」みたいな批判をゴリゴリ受けることはわりとあります。そういうわけで、「よしわかった、ケツは俺が持つからおまえが判断してみろ」ってボールを投げ返したことは僕にもあります。しかし、ここで「よっしゃ任せろ」って言える人間はそれほど多くありません。ここで躊躇いなく『ケツを上に預けたまま裁量ゲットヒャッハー!』って思える人はベンチャー企業の従業員とか経営者に向いてますね、僕はそういう人大好きです。

 

【対策1】決断までのタスクの細分化とスケジュール化

で、こういう問題に具体的にどう対処していくかのお話なんですけど、まずひとつは王道の対処法ですね。目の前にめんどくさいタスクの山があるなら、とりあえず細分化してやろうというお話です。昔、タスク管理の話

残念な人類のためのタスク・スケジュール管理術 - 発達障害就労日誌

でも触れましたがあれの応用です。とりあえず、調査から決定に至るまでの工程を適切な数の作業タスクに分割して、1つずつこなしていけばいい。調査、吟味、決断みたいな3工程にとりあえずスケジュールを切ってみるわけですよ。具体的に何を調査し、どのように吟味するかまで決められると尚いいですね。

例えば、「宅建士か行政書士かそれともどちらも受けないか」みたいなことを悩んだ時はこのパターンに限ります。①宅建士資格について調べる ②行政書士資格について調べる ③取得メリット、取得に必要な資金的ないし時間的コスト、合格可能性などを勘案する ④決断 みたいな感じで4日間とかのタイムスケジュールを切ってやればまぁいいと思います。

細分化してスケジュールにハメるというのは、めんどくさいタスクに取り組む時の王道的な対処方ですが「決断」もやはり「めんどくさいタスク」なのでこの方法が同じように使えます。「悩んだらまずスケジュールを切る」という形で僕は人生に実装しています。これやんないと調べたり考えたりすることすらしなくなっちゃいますからね。

「離婚するかしないか」みたいなヘヴィな決断にもこの方法はかなり使えると思います。だって、調査大事でしょ?吟味も大事ですよね。カルマがたまるので具体的に何を調査して何を吟味するのかは置いておきますが、大事ですよね?でも、日常の中でダラダラやってたら決断が「あらゆる損得を振り切って離婚する以外の選択肢があり得ないと感じた時」、言い換えれば「ブチギレた時」になっちゃいますよ。人生の重要な決定をブチギレてするってのはその時点で負けですよね。

もちろん、「会社を辞めるか辞めないか」なんかにも重要です。決断を迫られた時は、猶予期間の内に決断に至るまでのスケジュールをとりあえず切りましょう。

 

【対策2 】決断コストの温存

あらゆるものは有限の資源です。「決断」する心理的コストももちろん有限です。「決断する」ってめっちゃ疲れますからね。使わなくて済むところでは使わないのが一番なんですよ。そういうわけで、これは僕の知人の経営者(極めてASD傾向が強い)の話ですが、日常の中から可能な限り決断を排除するという手段があります。

例えば、彼は昼食を1週間単位のルーチンにしています。月曜日はカレー、火曜日は定食、そんな風に日常の中での些細な決定を可能な限りなく少なくしているそうです。もちろん、接待で飲む店もカッチリ決めてありますし(どの街で飲むことになってもいいように一覧を作っているそうです)、スーツを繰り回すルーチンで悩むこともないそうです。彼と食事をしている時に僕はこの「ルール」に気づいたんですが、「なるべく考えることを減らすように生活することが自分にとっては大事」と言ってました。

我々衝動で突っ走るADHD傾向の強い人間にとってそのままこの方法を生活に取り入れることはかなり難しいですが、見習うべき要素はかなりあります。人生は些細な決定の際限のない繰り返しですが、その大半がどうでもいいっちゃどうでもいいものなんですよね。「どうでもいい決断」にかけるコストを可能な限り減らし、重要な決断に投入するコストを温存するという策は相当使えると思います。

この方とLINEをしていてはっとしたんですが、この方コミュニケーションにありがちな「どうでもいいけど返事を返さないと角が立ちそうなあれ」に対して、LINEのスタンプ数種類で対応しているんですよ。僕はスタンプを使いこなすのが非常に下手なので、都度言い回しを考えながら返信をしてるんですが、考えてみればこれも無駄なコストといえます。ラインのスタンプをポンと返信してそれで終わるならそれより楽なことはない。汎用性の高いラインスタンプいくつか導入しようかな・・・。

ちなみに、この方「買い物」も大嫌いだそうです。服を選んでいると気が狂いそうになると言ってました。スーパーで食品を選ぶのも嫌いだそうで、自炊は一切しないとのことです。こういう吹っ切れたコストのかけ方、あるいはコストの温存し方はかなりアリだと思います。その決断、本当に悩むほどの価値がありましたか?歯磨き粉を買うのにそんなに悩む必要ありますか?一番最初に目についたやつで十分じゃないですか?

例えば、「値段と栄養バランスと献立の繰り回しを考えながらスーパーで買い物する」という行為は、地味に「決断コスト」が高いです。あれ相当ダルいです。情報が無限にある時代ですので、我々は「決断すること」に消耗しています。でもそれ、冷静に考えるとやんなくていいですよね。外食してビタミン剤飲んどけば、とりあえず大丈夫ですよ。「決断コスト」というモノサシで考えてみてください。投下できる資本が余ったらやればいいじゃないですか。日常生活がギリの人がやるべきことではないですよ。

 

【対策3】どうでもいいことは我慢しない、決断コストの見直し

ここまで「~をする」というタイプの決断について語ってきましたが、現実問題として我々が人生の中でもっともコストを食う決断はこっちではない気がします。むしろ、「~をしない」という決断ですね。ダイエットをされている方、禁煙されている方なんかはよくわかると思います。キツいですよね。

「家系ラーメン食いたい、ニンニクと豆板醤死ぬほどぶちこんだ大盛りのやつをライスと一緒にかっこみたい」と思ったとするじゃないですか。でも、流石に栄養バランスが偏るからやめよう、今夜はサラダうどんにしよう、そういう決断をしたとしまう。この時点で人間って消耗してるんですよね。あなたにとっての人生の一大事がダイエットならそれでいいと思います。でも、健康診断の結果に大きな問題も出ていないしベルトの穴が足りなくなったということもないなら、とりあえずそれは食っちゃっていいのではと思います。少なくとも、「大事な決断で消耗している」という自覚があるときにそれをする必要性はない。ガーっと家系かっこんで回復させた方がいいと思いますよ。

例えば、「喫茶店でコーヒーを飲む奴はバカだ、毎朝水筒にコーヒー詰めろよ」みたいなこと言う人いますが、僕はこれ「コストが合わない」と思います。朝の忙しい時間にコーヒー淹れて水筒につめる決断をするの、かなりコスト食いますよ。喫茶店に入ってのんびりしたい時にベンチを探して水筒をカバンから取り出すの、かなりキツい決断ですよ。こういうことは(それをするべき何らかの必要性に迫られていない限り)しなくていいと思います。

日常生活の中で「本当は必要ない決断コスト」を払っていることは結構あります。大胆にコストカットしちゃっていいと思います。その結果、お金の面のコストが増えるのも多少はアリですよ。だって、今本当に必要なのは「決断コスト」の方なんですよね。この文章を真面目に読んでるということは、「意思決定に必要な資源が私には不足している」という自覚があるということですよね。

 

【対策4】習慣にする

最後にこれですね。特に我々先送り癖バリバリのADHDマンにとって、例えば「毎日英語の勉強をする」とかそういうのがあると、「勉強をするという決断をする」というのにハチャメチャなコストを食うわけです。僕もこのブログを書くのに消費している一番デカいコストは「文章を書き始める決断をする」ことです。これがアホみたいに高くつきます。

で、これの対処策ってつまるところ「習慣にする」しかないんですね。生活の中で完全にルーチン化しているので、決断コストの消耗が限りなくゼロに近づいた状態、これが「習慣づいた」というものではないでしょうか。良い習慣を作る方法についてはまぁそのうち別切りでエントリにしますけど、理想形はこれですよね。

ただ、これは対策1~3と違って相当難しいです。でもリターンが大きいのでトライする価値はあります。しかし、習慣が完全に生活するまでは「毎日勉強する」ということひとつでもアホみたいな決断コストを食う状態ですので、その決断コストを捻出するために他を節約する必要はあると思います。

 

決断コストがガッツリ人間を削ってることに気づこう

そういうわけで、ここまで書いてきてなんですけど、一番重要なことはこれです。「決断する」という作業が人間にとって非常にかったるいものであるということに気づくことが重要です。これに気づかないまま、「なんで俺こんなに消耗してるんだろう?」って人は少なくありません。経営者界隈で「判断力が終わった人」というのは悲しいことにわりと観測されるのですが、まぁぶっちゃけこれだと思います。自分の判断力が終わっていることに気づけない限り休むことすら出来ませんからね・・・。意思決定コストをゼロだと考えている人って意外と多くて、大変なことになりがちです。

そういうわけで、もうひとつこれはお願いベースの話なんですけど、「経営陣は大して実務もやってねえのに何あんな偉そうにしてんだよ」っていうお気持ち、これは大変理解するんですが、彼らは彼らで厳しい経営環境を生き抜くための意思決定でガッツリ削れているということを理解して欲しいなぁと思います。いやまぁ、労働者として正しい答えは「知ったことかよ」なんですけどね・・・。実務を減らして意思決定に割くコストを確保するのも仕事のうちというところはあるんですよ。

経営者が人間として限界ギリギリの実務をこなしながら同時進行で意思決定を行っているという事例は結構あって、まぁ創業企業なんてどうしてもこんな形になるのは当たり前なんですけど、それはそれとしてかなりヤバイ人員配置だとは思います。

また、労働者として働く皆さんもわりと決断を迫られるシーンはあると思います。日常は決断で満ちています。「決断コストの遣り繰り」という概念を是非覚えておいて欲しいと思います。特に、自己モニタリング能力が低めの発達障害のある皆さんは、自分が決断の連続にガリガリに削れていることを認知するのですら大変です。しかし、決断の連続が続けば判断能力は確実に低下しています。それを認知して、うまいことやっていきましょう。

借金玉アイコン展覧会 その2(+ニューアキンドセンター様エントリ告知)

借金玉アイコン展覧会 その2

昨日に引き続いてアイコン展覧会です。今日もモリモリ素晴らしい作品が出てきます。

さて、その前にちょっと告知させて欲しいことがあるんですが、またニューアキンドセンター様で文章を書かせていただきました。今回も人生経験のあまり幸福でない部分をゴリゴリ摩り下ろしてコクを出したつもりですので宜しくご査収ください。尚、本エントリの上部には「よかったよ」という気持ちを数値化する機能が存在しております。僕が今後ニューアキンドセンター様に呼ばれ続けるかなどに影響します。あと、徳が積めるという噂もあります。よろしくお願いいたします。

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はい、そのようなわけで、辛い話でピリっとした後は楽しいアイコン紹介に入ります。人生、悪いこともあればいいこともあります。いや、生きてるとこういうこともあるんですね。アイコン祭り、本当に救いを感じました。嬉しい。それでは珠玉の作品をご紹介させていただきます。

 

 

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唐沢 (@KRSWmk2) | Twitter様の作品です。クマに寄せて来ましたね。歯が大変凶悪で良い感じがします。シンプルなアイコンは人気が出る傾向にあり、こちらの作品も大変フォロワー様人気は高いですね。かわいらしい。歯茎の色合いがチャーミングです。思い切った色ですよね。じーっと見てるとどこからか不安感が滲み出てくる。

 

 

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なだらか屋 (@nadarakaya) | Twitter様の作品です。ノーコメントです。怒られたら消します。リスクがあるのはわかりきってるのに展示しないと気が済まないこの性格で人生失敗してきたんだ。

 

 

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はまゆう (@hamayu_myhm) | Twitter様の作品です。背景に気迫があり、よく見るともしかして僕の最初の絵がベースですか。大変味わいがあります。左右の目が微妙に対照でないあたりからも味わいが出ています。友人からは「わりと似てる」という声がありました。「完全に追い詰められた時こういう顔してた」とのことです。

 

 

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おデン (@o__den) | Twitter様の作品です。元の画像を尊重しつつ、なかなか良い表情をつけてきましたね。妻はお気に入りNO1だと申しております。重量感のあるヨダレと、顔の肉がモチャっとしている感じが大変よい。こういう表情をしていることはたまにあります。尿を採る必要はありません。

 

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リプライが消失してしまったため作者様を追いきれなくなったのですが、なかなか本質的な作品が来ました。雑に「くま」と書いておく投げっぱなしです。よく見ると目より高い位置にヒゲがあります。掲載したらダメかなぁと思ったのですけど、味わいに負けました。ダメだったらご連絡ください。作者名出せや、という場合もご連絡ください。

 

 

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ぴ山金魚 (@niizoehumitake) | Twitter様の作品です。「微笑んだ美輪明宏っぽい」という旨のコメントを妻が申しております。元の画像からこの造形へのイメージの転換さりげなくすごいと思う。実に妖怪を感じます。じっと見ていると徐々に目が動き始める。

 

 

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KnmMtym (@KnmMtym) | Twitter様の作品です。昨日完成版を上げましたが、こちらの絵の質感も好みだったので線画の方も。服の生地の質感が厚ぼったくてかわいいと思う。

 

 

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エス (@neonightlife) | Twitter様の作品です。昨日に引き続き完成版です。ビックリマンチョコのデザイナーが何かあまり遵法的ではないものをおキメになった。そういう風合いがあります。地味に質感も作りこんであり、借金玉だけにな、という感じです。

 

 

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蓮也 (@hasu58364) | Twitter様の作品です。ツノが生えて来ましたね。盛り上がってきた。目の赤いラインも大変よくなってきました。初めて遭遇するときはめっちゃキツいけど、終盤の経験地稼ぎに便利、そのような雰囲気があり僕のキャラクター性とマッチしている気がします。牙のキメキメの造形がかっこいい。

 

 

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ともこ (@tomokoadhd) | Twitter様の作品です。僕この作品好きなんですよね、動きがあって勢いがある。僕がヤケクソになりながらツイートしてる感じしませんか。あれです、なんか微妙に流れをミスって止められなくなってる明け方5時の僕こんな感じですよ。やっていきましょう。

 

 

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くもの (@kumonogu) | Twitter様の作品です。更に勢いが前に出てきました。転がっております。よくみると、「あ・・・?」みたいな表情にもみえてくるのが味わい深さがあります。じーっとみてるとだんだん表情が変化していくタイプですね。イメージ的にはあれです、スーツ着て電車に乗って会社ついたらスニーカー履いてた顔です。

 

 

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まくるめ (@MAMAAAAU) | Twitter様の作品です。はい、1分で描いたとのお話ですが、顔の横のギザギザと口の形で、まくるめさんご本人のアイコンとはまた違う、なるほど借金玉アイコンだという感じが出ています。こういうシンプルなセンス見習いたいですね。まくるめさんは本当に何でも出来る。

 

 

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イド (@ido_mazine) | Twitter様の作品です。ドット絵が来ました。あれですね、ゴゴゴゴってせりあがって来て無数の弾を発射するタイプですね。そしてズズズズズという音とともに画面外に落ちていく。早く僕も画面外に落ちたい。よく見ると血の涙を流してますね。ピリっとしたセンスがあります。

 

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創作地形のタクタク・テラ (@qhqhTerra) | Twitter様の作品です。当面何かオフィシャルに外に出る場合の公式アイコンはこちらの作品を利用させていただくこととなりました。ツイッターのアイコンは気分変動を続けようと思いますが、こちらの作品が借金玉アカウントのよそ行き顔となります。これだ!が発生しました。何が気に入ったかっていうと、とにかくなんか気に入ったとしか言えないんですけど、僕は上の方の輪郭が不明瞭な方が好きなんですよね。これは気分と場で使い分けていこうと思います。ドレスコードなどに応じて。

みなさん、本当にありがとうございました!

アイコンに恥じないコンテンツを発射し続けていきたいと思いますので、今後とも何卒ご愛顧ください。頼む、マジで。人生掛かってるんだよ。皆さんのアクセスで救える命がある。救う価値については考えるな。

よろしくお願いいたします。

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(関係各位、怒らないで。関係していない各位も怒らないで)

第一回借金玉アイコン展覧会 その1

アイコンが欲しいなぁ、とある日思いました

はい。そういう欲が出たわけですね。今のクズリちゃんも可愛いけれど、自分用にカスタマイズされた作品が欲しい。めっちゃ欲しい、そのようにして「誰か書いて」というツイートをしてみたところ、30点近い作品が応募され、ツイッターとブログやっててよかったなぁと思いました。

「とりあえず自分で書いてみるか」という案もあったのですが

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このような事態が発生しました。借金玉さんは動作性が完全に終わっており、文章以外のあらゆる表現技能が一切ありません。絵、楽器、造形など全てが死んでおります。尚、自己評価としては「僕にしてはウルトラ良く書けてる」です。

尚、募集は小一時間で終了したのですが、この短時間でこれだけの品質の絵を描ける皆さんがゴロゴロしているインターネットは本当に怖いところだと思いました。まぁ、無駄喋りはいいですね、皆様の作品をご覧ください。

 

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ちゃー。 (@_char3_) | Twitter様の作品です。記念すべき初投稿作品です。うん、すごいかわいい。かわいいけど、こちらの作品を僕のアイコンにするのって罪に問われたりしませんか、大丈夫ですか。

 

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えせはら@U21 - ゲムマ春 (@esehara) | Twitter様の作品です。えせはらさん、絵も描けたんですか、超びっくりしました。キラキラした目元にコンサータ!!の文字が気持ちを感じさせます。ちなみにえせはらさんですが、phaさん(phaの日記)とこに遊びに行って壁をハンマーで破壊してたら存在していてびっくりしました。何故みんなphaさんの周囲に吸い込まれていくのか、科学的な理由はわかりません。壁を破壊した理由もよくわかってません。

 

 

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いたみコーベ (@ofupaco_neo) | Twitter様の作品です。眉毛が良いですね。すいません、よくわからない理由で借金玉の文字の下の方が切れてしまいました、ごめんなさい。目がキラキラしている特徴を抑えているのはえせはらさんと同じですね。なるほどなぁ。

 

 

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荻野遊之 (@oginoyuno_nah) | Twitter様の作品です。いや、妖怪っぽさが大変よいですね。この墨っぽいタッチ大変好きです。元画像の特徴を抑えつつ、いい感じのデフォルメが効いている。アイコン集を見ていると、皆さんの目にあの画像がどのように映っているのかわかってとても面白いですね。

 

 

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複素 数太郎 (@Fukuso_Sutaro) | Twitter様の作品です。大変尖った作品なんですが、なんというか「ネタ」の領域ではなく、センスが飛びぬけてますよね。なんというか、僕はこの作品が大変好きです。あんまりなんか言うのも無粋な気がする。

 

 

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エス (@neonightlife) | Twitter様の作品です。なるほど借金玉だけにな。この後背景と名前を入れた画像も頂戴したのですが、僕はざっくりとしたこっちの方が好みに合致しますのでこちらから紹介させてください。完成版も大変パンチがあり、次回をお楽しみに。うむ、使い勝手が大変よさそう。

 

 

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新宿太郎 (@from_naname) | Twitter様がどこからか入手された画像とのことです。これ、可愛いですよね。ざっくりとした感じがなかなかよい。新宿太郎さんは現場主義のブローカーで古いおうちを直して売ることに定評のある方です。何故か右派左派を問わず活動家に詳しいという特徴もあります。

 

 

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カシス長老/KATYART🇷🇺 (@katyart_d) | Twitter様の作品です。デザインとしての完成度が図抜けてますね。背景とサインまで含めて大変完成度が高い。この作品が投下された辺りから、「事態が制御不能になってきたぞ?」という空気が出てきました。

 

 

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ふじ@不注意マン (@futyu_i) | Twitter様の作品です。このアイコン、フォロワーの皆様からの評判はぶっちぎってますね。シンプルな線で特徴を抑えた愛らしさが大変よい。なるほど、こういう表現手法もあるんだなと思わされました。

 

 

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むし (@_musi) | Twitter様の作品です。キツネに寄せてきましたね。実はクズリ、全身を見てみるとキツネっぽい雰囲気もある生物です。目がキラっとしてる点は他の作品とも共通してますね、目力を感じます。やっていきましょう。

 

 

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KnmMtym (@KnmMtym) | Twitter様の作品です。よし、事態が完全に面白くなったな、という感じがしました。借金をして起業に失敗するタイプのフレンズです。大変かわいらしく、「このアイコンだと借金玉の発言のムカつきが低減される」という意見と、「より一層ムカつく」という意見の両方が観測されました。

 

 

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海抜00㍍ (@Mizunicism) | Twitter様の作品です。「フリー素材です」の一声とともに投下されましたが、うおお!って感じですよね。大胆なデフォルメと画力。完全にやばくなってきたと認識しました。この絵の何が好きって牙の根元です。生き物の牙という感じがすごくします。

 

 

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p (@WHAMART) | Twitter様の作品です。「一番借金玉っぽい作品」大賞だと思います。この絵の質感やポーズまで含めて、妻が「完全におまえ」と認定しておりました。社会の重みを感じさせる絵で最高ですね。

 

イッキに全部紹介しようかとも思ったのですが、これ以上一度に並べると数が多すぎて一作品ごとの印象が薄れてしまうな、という懸念が発生しましたので急遽前後編に分けることにしました。もう一回やりますので、普段のブログとか読まなくてもいいですからそっちだけは見てください。宜しくお願いします。

ご投稿いただいた皆様、本当にありがとうございました!

未紹介の皆様、次回もぶっこんでいきますので少々お待ちください。

 

ヤミ金起業小説、闇金一郎君頑張る。第一話

※この小説は聞きかじった程度の現実を元にしたフィクションです

※犯罪を奨励する意図は全くなく、犯罪は割に合わないからやめようという意図で書かれたものです。

※怒られたら消しますので怒らないでください関係各位

 

 

闇金一郎君は27歳です。

高校はヤンチャをして中退、その後は曖昧にアルバイトをしたり、あまり遵法的とはいえないことをちょこちょことしたりして暮らしてきました。逮捕歴はなく、破産歴もありません。反社会的勢力に属してもいません。

一郎君は母親のアパートに非公式パラサイトをしています。

非公式、というのは家にずっといるとケースワーカーさんがやってきて「あら息子さんと同居してるの?なら生活保護とめるね」という世界観になってしまうからです。しかし、一郎君は以前一人暮らししていたおうちを家賃の滞納で追い出されてしまったので、他に行くところもありません。たかが不動産屋と舐めてかかったら、一郎君の恫喝に1ミリも引かないおじさんがやってきてびっくりしたみたいですね。

さて、そういうわけで一郎君は煮詰まっていました。27歳という年齢は、全てが限界に差し掛かる時期だと感じていました。クレジットカードは止まってますし、携帯電話の維持費を払うのもカツカツです。母親も狭い1Kのアパートに居座り続けては良い顔をしません。一郎君のお母さんはまだ40代前半です、彼氏がアパートに来る度に追い出されるのは一郎君としても辛いものがあります。

こう見えて一郎君、十代の頃は結構良いカオだったんです。度胸があり喧嘩も強くそれなりに機転も利き、悪い大人とのツテもあったので、地元の低質なチルドレンたちの間で「一郎さん」と言えばちょっとしたビッグネームでした。チルドレンの揉め事を仲裁したり、適宜に因縁をつけたり、盗品を右から左に捌いたりして小金が回っていたあの頃も今は昔、最早一郎君の周囲に人垣は出来ません。道を歩いても「一郎さん、ウッス」という声はかかりません。いつの間にか、女に不自由するようにもなってしまいました。

ある日、一郎君は一大決心をして仲間を集めました。昔は一声で20人は集まったものですが、その日深夜のファミレスに集まったのは僅かに2人でした。一郎君は車も車検代が支払えず手放してしまったので、ママチャリをキコキコと漕いでファミレスに向かいました。イカ釣り漁船のような光を放ち、ズンドコズンドコ音が鳴る改造に200万もかけた愛車を手放したのは痛恨でしたが、無いものは無いのです。仕方がありません。

ヤミ金を始めようと思う」

一郎君は言いました。

「そんな金どこにあるんすか」

粗暴が言いました。

粗暴は粗暴なので粗暴と呼ばれています。よくわからない理由で人間を殴ることに定評があり、キャリアとしては少年院を出ているので院卒と言えます。しかし、度胸は一級品でここ一番の揉め事では頼れる男でもあります。一郎君も暴力にはそこそこの自信がありますが、粗暴の暴力を振るう決断の早さと躊躇いが一切ない故の腕っ節には一郎君も一目置いています。「ムカついた」という理由で教師の後頭部に椅子を叩きつけた彼の神話は未だに母校の語り草です。

「反社太郎さんが500万円出資してくれた」

「まじすか」

粗暴は目をぱちくりさせています。おそらく、「すごい人が500万円くれる」程度の理解なのでしょう。仕方ありません、粗暴にそういうところは期待していない。

「いや、一郎さんそれはヤベーっすよ」

サギが言いました。サギはこないだまで振り込め詐欺グループに所属していた男です。しかし、「だるい」という理由で営業をサボっていたら怒られが発生し、ついでに小銭をちょろまかしていたことも同時発覚し、反社会アルティメット怒られから生還した輝かしい経歴があります。(代償は溜め込んでいた小銭全てと骨折3箇所でした)

サギは、こう見えて商業高校を卒業した後に商学部を中退しており、なかなかのエリートと言えます。さりげなく振り込め詐欺に必要になる程度のエクセルは使いこなしますし、二次関数までは理解しています。携帯電話も上手に契約することが出来ます。口先もそれなりに達者なので、振り込め詐欺グループでは万能プレイヤーとして重宝されていました。

「月20万で総額800万円返せばいいって話なんだ」

一郎君は切り出しました。

 

一郎君も反社太郎さんからお金を借りるのにはやはり抵抗がありました。言うまでもなく反社太郎さんはガチの人です。しかし、一郎君と反社太郎さんは同じ中学校の出身で、十年来の付き合いなのです。太郎さんは時々「事務所に遊びに来るか?」と言うくらいで、一郎さんを本格的なガチの道に誘ったことはありません。昔から何くれとなく世話を焼いてくれて、メシを食わせてくれたやさしい先輩です。

一郎君は反社太郎さんをそれなりに信頼していました。何十回となく一緒に飲んで、酔いつぶれた太郎さんが一郎君の家に泊まったことも何度もあります。ちょっとしたケンカで悪い筋の人が出てきてしまった時に電話一本で全てを解決してくれたこともありました。

闇金をやりたいです」

一郎君がそう告げた時、反社太郎さんは一言

「楽じゃねえぞ」

と言いました。

「覚悟の上です」

一郎君はそう切り返しました。そして、創業プランを必死にまくし立てました。そう、一郎君も無策ではありません、それなりのプランは用意してあったのです。一郎君は伊達に質の悪いチルドレンの顔役をやっていたわけではありません。零落した今となってもそれなりに付き合いと知恵があります。そのようにして出資の話がまとまりました。一郎君は800万円の借用書を切りました。それ出資じゃなくて融資じゃないかな、と思った皆さん、そんな悲しいこと言わないでください。

「俺とおまえの仲だからな、契約は明確にやろう。小難しい金利も入れねぇ。300万乗っけて返せ、それだけだ。月20万、返済は意地でも遅れるな。ただし、返済猶予期間を3ヶ月やる。死ぬ気でやれ。他はとりあえずいらん。しっかり儲けろ。それと、月に一回月末に経営状況を俺の事務所まで報告に来い、わかったな?」

なんという男気でしょう。保証人も担保も求められませんでした。500万借りて、40回返済で800万というのは金利としては安くありませんが、ヤミ金創業の資金調達としては悪くないような気がします。闇金を創業するのは一郎君にとっても初めての経験なので比較は出来ませんが、500万ポンと貸してくれる人が他にいるとは思えません。銀行に創業計画書を持っていくわけにもいきませんし。

「俺の名刺もやる、大事に使え」

反社太郎さんのなんかゴテゴテした名刺も5枚もらいました。反社太郎、相談役とか書いてありますが、なんかよくわかりません。なんかよくわからないけど大事に懐にしまいました。これは大事なアイテムのような気がします。

「事務所も紹介してやる、この不動産屋に行って俺の名前を出せ、ただし自分の名義では借りるなよ、話のわかる不動産屋だ、後は自分で何とかしろ」

 なんということでしょう、ネックだと思っていた事務所もあてがついてしまいました。闇金一郎君の物語はここから始まります。

 

 

それでは、次回以降ブログネタが尽きる度に適当に書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。

 

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キャラクター紹介

闇金一郎 モデルあり 頑張って闇金を創業してわりと頑張った知人。たぶん存命。現在はガールズバーを経営しているという噂があるが、関わりたくはないので詳細不明。

粗暴 モデルあり 盗難車で覚せい剤をきめながらひき逃げというトリプル役満を達成。服役中というところで情報は途切れる。その後については間違っても知りたくない。

サギ モデルあり 色々と筋の悪い仕事をした後更正。現在はコールセンターに勤めながら2児の父とのこと。よかったね。頑張ってレーザーで刺青を消してるらしい。

反社太郎 █████ ██████████████████████████████████████████

██████████████████████████████。

 

この小説は聞きかじった程度の現実を元にしたフィクションです。時系列などは整合させるのがタルいのでわりと適当です。

当事者じゃないのでディティールは若干甘いと思いますが、細かいディティールを僕以上にご存知の皆さんからのアドバイスなどはお気持ちだけ頂戴いたします。母方の祖父の遺言で、反社会的勢力の皆さんには借りが作れないのでその点ご容赦ください。

犯罪はわりにあわないからやめましょう、そういう気持ちを込めて書いています。

 

シャイニング丸の内さんへアンサーしてみる話。

言及いただきました

www.shiningmaru.com

キャリアブログでブイブイ言わせているシャイニング丸の内氏からこのような言及をいただき、これは絶対面白いというわけでちょっと色々書いてみようという話になりました。ハイキャリア野郎VSドブ板起業失敗マンの戦いです。人生は10:0で僕の負けっぽいですが、この勝負はどうなるでしょうか。それでは、シャイニング丸の内さん。僕が強く当たりますので後は流れでよろしくお願いします。

ちなみに、言及いただいた元記事はこちら。

new.akind.center

先日ニューアキンドセンター様で書かせていただいたエントリですね。人間は絶対裏切る、だから裏切られないようにガッチリ足場を固めて起業するよろし、そのような旨のエントリです。さぁ、考えていきましょう。

 

理想論としてはシャイニング丸の内氏の言うとおりだと思います

はい。そういうわけでここから考えていきたいと思います。シャイニング丸の内氏の主張は要約するとこの一行 に尽きるのではないかと思います。

人は裏切るのではなく当人にとって合理的に動くだけ

つまるところ、創業メンバーにとって合理的な判断として「会社に残る」という選択肢が常に最適であるように経営をすればいい、ということですね。

これは、理想論としては仰る通りだと思います。これを俺はやれると思っている方はシャイニング丸の内氏理論で創業すればいいでしょう。止めません。あなたにはあなたの哲学があり人生があります。僕の意見なんて所詮は敗者の意見です。当てにする必要はまったくありません。

「会社が窮地に陥って他社から良いオファーを出せれば逃げる」と書かれていますが、当人にとっては当たり前じゃないかなと思います。ここで代表取締役として被害者意識を持っていてどうするのだろうか。そうなったなら代表としてはそんな環境しか作れなかった自分に罪悪感を持つくらいでほどよいと思います。

代表取締役は巻き込んだ人たちが有能であればあるほど「その人の時間を使っている」という時点で強烈な責任感を持つべきであって「会社が窮地に陥ってうちの給料は月給30万円なところ他社から月給80万円のオファーを出されて逃げられた」なんて感じるべきではないと思います。会社を窮地に陥らせて有能であるにも関わらず相場よりはるかに下の給料しか払えず今とどまれば浮かび上がる輝かしい未来を描くことが出来ない」という自分の能力不足を感じるべきだと思います。

主には株式、契約によって「ザイルを結ぶ」と書かれていますが、自分が代表なら「有能な人間のもっとも貴重なりソースである『時間』を使っている」という時点で強烈な責任感を持つべきだと思います。

なるほどなるほどなるほど。本当に理想論としてはその通りです。

それが出来れば素晴らしいことだと思います。さて、創業期から拡大期、安定期までの時期でこれをやり通せた企業ってどれくらいあるんでしょうか?創業メンバーにとって「合理的な判断として会社に残るべき」という判断をさせ続けられる経営を創業期から拡大期にかけて、常に続けられる会社というのはどれくらいあるんでしょうか?そんなの狙ってやることができるんでしょうか?

 

会社経営は想定外が降り注ぐ戦場です。

創業した会社が全てまっすぐな上昇線を描いて成長していくなら、世の中こんな楽な話はありません。ドブの底を這いずり回って嗚咽を噛み殺しながら耐える時期が、どんな会社にも一度はあるのではないかと思います。

先月もなんとかギリギリ資金を回せた経営者の皆様、お疲れ様です。死んだらダメですよ。あなたが死んでも誰も得しないですからね。生命保険の受取人を血縁関係や婚姻関係のない他人にするのも結構難しいし、身内に一回流した金がちゃんと渡るべき人に渡った事例を僕はあんまり聞いたことないですよ。やめましょう。

さて、創業企業の1年生存率は40%、5年生存率は15%、10年生存率は6%とか言われてます。これ、めんどくさいんで調べてないんですけど、ちゃんと決算してる法人の割合とかで算出してると思うので、多分現実の数字はもっと低いと思います。僕の会社だってまだ残存してますし今年もちゃんと決算します。うっせえ、赤字いっぱい積んであるんだよ。これ使いきるまで潰せるか。今年も税金払ったるわ。

さて、これほどボコボコ死んでいくマンボウの稚魚みたいな世界観で、一度も危機に陥らず成功できた企業というのはどれくらいあるのでしょうか?まぁ、多少はあるのかもしれません。資金繰り難にも、事業の絶望的な難所にもぶちあたらず遊覧飛行で飛びきった会社も無いとは言えない。でも、周囲を見渡すと大体の会社は「あの時潰れててても全然おかしくなかった」みたいな難所を何度か通過してきています。

僕自身も最終的に詰まって死んだとはいえ、そこに至るまで何度も「危ねええ!」みたいな難所を乗り越えてきました。ぶっちゃけ創業初年度は「月刊、会社存続危機」みたいな感じでした。起業をする人間は二種類に分かれることがわかります。絶対的な難所に一度も遭遇しない前提で創業をする人間と、難所はブチ当たればいいという覚悟で創業する人間です。僕は後者、シャイニング丸の内氏は前者になると思います。

しかし、「自分の給料削っても役員どもに妥当な給料が払えねぇ・・・」程度の難所に一度も遭遇せず成長できるという確信を持って創業出来る人がどれだけいるのでしょうか。また、実際そのような事態に一度も陥らずに成長できる企業がどれだけあるんでしょうか。この辺は考えどころです。「俺はイケる」と思った皆さんは突き進んでください。

事態は加速度的に悪くなる

経営陣と社員合わせて数名というような構成の小さい会社が一度資金繰り難などにぶつかると、事態は「資金繰りをなんとかすればいい」というレベルでは済まなくなります。というのも、この規模の会社の場合「抜けていい人材」なんて存在するはずがないからです。(存在するとしたらクビにするべきですね)特に、創業メンバーである役員クラスの連中は、全員が「事業に必要不可欠」という能力を持った人間の筈です。

しかし、「この会社ヤバクね?」という空気が発生すると、「事業に必要不可欠」な人材が抜け始めます。これは本当にクソやばいです。端的に、事業が継続できなくなるからです。何も考えず創業メンバーに単純な株式の譲渡をしていた場合などは、「株は持ち続けるけど、俺は役員を辞める、もうこの会社で仕事はしない」とか言われるでしょうね。(最悪です、創業メンバーで株式の持合いをする場合は最低限ここは考えておきましょう)

「基幹メンバーが一人抜けたら潰れる」という状態を回避するには、基幹メンバー並の能力を持った予備人員を入れておく、ということになりますが、これも経営効率としてはかなり疑問符がつきます。そんな余剰が創業企業にあるわけがない。仮にあったとしても、会社経営が難所にさしかかればその予備人員自体が逃げ出すということも十分にあり得ます。というか普通に考えてそうなりますね。予備人員、いてもほとんど意味が無いですね。

つまるところ、「自分の会社の行く先に難所が出現する可能性は一切ない」と考えるのでなければ、常にメンバーにとって合理的な選択肢として会社に残るべき環境を維持し続けるというのは不可能であると考えるしかないと思います。

皆さんが資本金100万円で起業するのか1000万円で起業するのか10億円で起業するのか僕にはわかりません。しかし、そのいずれにせよ経営の難所は残念なことにかなりの確率でやってきます。創業メンバーにとって、会社からの離脱が合理的な選択肢になってしまうタイミングは必ずやってくると思った方がいいと思います。

その時どうするか、メンバーの個人としての利益と会社としての利益が完全に相反してしまった場合、代表取締役はいかに事態を立て直し、登場人物の利害相反を整理していくか。これこそが窮地における代表取締役の仕事そのものです。これについては先だってのエントリで書きましたね。窮地に陥ってから動いても遅いってことです。その前に、窮地に陥っても利害相反の発生しない組織を作っておかなかった時点で負けです。

 

責任感の大事さはわかるけど、出資者への責任感は?

シャイニング丸の内氏は「有能な人間の時間を使わせてもらうことへの責任感を強く感じろ」という主張を強く押し出してきています。再度引用しますが

主には株式、契約によって「ザイルを結ぶ」と書かれていますが、自分が代表なら「有能な人間のもっとも貴重なりソースである『時間』を使っている」という時点で強烈な責任感を持つべきだと思います。

根源的な話なんですが、「責任感」を持ったところで会社経営って上手くいくんでしょうか。創業メンバーに時間を費やさせることへの責任感、確かにそれはあるでしょう。でも、それを認識したところで何かが変わったりするんですか?「責任感を感じて給料をいっぱい払った結果資金繰りが終わった」なんてことも十分ありえます。それに、創業メンバーってのはリスクとリターンを天秤に掛けて賭けに打って出た人間の筈です。賭けが上手くいかなかったのは個人の責任でもありますよね。経営者として会社経営に参画した以上、「俺は何の責任もない」という世界観にはいられないでしょう。

もちろん「俺には責任があるんだ」と考えて代表取締役として経営をすることは悪いことではありません。でも、責任感を持ったくらいで経営が上手くいくほど世の中甘くはない。そして、何より起業家がもっとも責任感を感じなければならない相手って、創業メンバーではないですよね。出資者への責任感こそが最も大きいはずです。

代表取締役は巻き込んだ人たちが有能であればあるほど「その人の時間を使っている」という時点で強烈な責任感を持つべきであって「会社が窮地に陥ってうちの給料は月給30万円なところ他社から月給80万円のオファーを出されて逃げられた」なんて感じるべきではないと思います。会社を窮地に陥らせて有能であるにも関わらず相場よりはるかに下の給料しか払えず今とどまれば浮かび上がる輝かしい未来を描くことが出来ない」という自分の能力不足を感じるべきだと思います。

確かに、会社経営が窮地に至ってしまった点において代表取締役は能力不足を恥じるべきでしょう。僕も恥じ続けています。しかし、その事態が起きた時に責任感を持って「他所に行っていいよ、あなたの時間を無駄にはできない」と基幹メンバーに言える人間は、出資者に対して全く誠実さを持っていない起業家ではないでしょうか。出資者の金を預かって創業した以上、どんな手を使ってでも窮地を脱することこそが起業家にとって最も大事なことであり、出資者に対しての「責任感」であるはずです。シャイニング丸の内氏の考え方はこの点を完全に無視している。出資者への責任感を感じるなら、重要なメンバーをそう簡単に逃がしてやることはできません。どんな手を使ってでも残ってもらうしかない。

そして、僕の考え方はシャイニング丸の内氏とはまったく逆で、「事業継続に不可欠な創業メンバーはどのような事態に至ろうとも絶対に逃げられないようにしておくべき」です。創業メンバーより出資者への責任感の方が重いですからね。そういうわけで、創業前に「事態が悪くなったらここまで悪くなることもあり得る、それでも参加するか?逃げ出さないか?」というような話し合いをガッチリと創業メンバーとした上で、それに同意したことをエビデンスとしてしっかり残し、更に法的な後ろ盾を作っておくべきだと考えています。もちろん、その「悪い事態」に耐えてもらうためには、株式を配分するなどのこちらから「差し出す」方策も必要になるでしょう。どれだけ社長に責任感があろうとも、無い金は払えないという圧倒的な事実が発生することは実によくあります。出資者に対する責任感があるなら、その時の対策は打っておくべきです。

口座の金も底を尽き、エンプティーの状態でギリギリ会社としての体裁を回しながら金が入る日まで耐え抜く。そういうシーンはわりとよくあります。取引先に支払いを待って貰い、もちろん社長の給料は全ストップ、役員の給料もゴリゴリ削るしかない。そこで尚耐え抜いてくれる人間でない限りは、起業を共にし株式を分かち合った創業メンバー足り得ないと僕は思います。

 

起業は合理的な道ではない

ところで、シャイニング丸の内氏は「合理的」という言葉を良く使いますが、起業ってそもそも合理的ですかね?僕がかつて勤めていた職場は、40歳までいればまぁ確実に1200万は貰える職場でした。僕はそこを辞めて起業したわけですが、これが合理的な判断だったとはまったく思えないです。どちらかといえば、狂気がそこにはありました。

一定以上の社会的地位や能力を持っている人間にとって、「起業」が「合理的」な選択肢である可能性はそれほど高くないと思います。組織にしがみついているほうがよっぽど合理的です。しかし、それでも何故我々は起業を志すのかといえば、合理的な筋道では到底到達できないものを求めてしまったからです。

創業企業に「能力に見合った相場通りの給与」などを求めて入ってくる時点で、それは相当頭がおかしいわけです。(いやまぁ、初期時点でアホみたいな出資を得た金満スタートアップとかなら別ですけど)会社を成長させ、その結果辿り着く大いなる実り。まぁ売却ゴールでも上場でもあるいは会社をデカくしての役員報酬や株主配当でもなんでもいいですけど。とにかく、起業するからには我々はそういうものを求めたわけです。

スタートラインからして合理的でないものに飛び込んでおいて、「合理的じゃなくなったから辞めるわ」というのは話が合わない。創業メンバーはそれが合理的ではないことを承知の上で、賭けに出た人間の集まりの筈です。その賭けに勝つまでの過程に艱難辛苦が待ち受けており、時には個人としての合理性など捨て去って、会社のために働きぬかねばならないことがあるのは当たり前のことでしょう。

少なくとも、そう考えていない人間はどれほど優秀であっても創業メンバーに入れることを薦められません。「人間は合理的に動く」それはその通りです。しかし、会社組織を立ち上げ利益を出し成長させ、その先にある大いなる実りを得るということは、合理的な行動の結果としてやってくるものではないのです。ハイリスクハイリターンな賭けに飛び込んで、最後まで戦い抜いた人間だけが得られる果実なのです。

合理的な給料が欲しいなら、創業メンバーになど絶対になるべきではありません。自分の能力に見合った給与を保障して欲しいなら、さっさと大手企業に入りなさいというお話です。起業家というのは「そういうものはいらない」と腹を括った人間ではないでしょうか。その上で、「この会社で勝負する」と決めた人間だけが、「創業メンバー」と呼べるのではないでしょうか。

 

僕とシャイニング丸の内氏の考え方の違い

1.働く環境

(シャイニング丸の内氏の本分より引用)

自分が気の合う人々と望む働き方をしているか。創業当初だからといってブラックな働き方を強いるのは長く続きません。ブラックは働き方をするのは自分だけで十分です。 

僕の考え方

創業当初なんて何をどうやってもブラックです。そもそもブラックなんてのは労働者の概念であって、我々労働法規に守られない経営者には一切関係ありません。1日15時間程度働いて音を上げるような奴は追い出した方がいいです。どうせその先もついてこれません。その時点で人員の選定に失敗しています。休日?プライベート?そんなもんが欲しけりゃ労働者をやればいいですよ。経営側になった以上、時間で働くという概念は捨ててください。自分の持ち場の仕事が終わるまで働き続けるのは当たり前のことです。経営者ですから。その代わり、仕事がなければ出社すらしなくていいです。

 この創業当初の時期は全員が脳からバチバチにあれが出ているので、そんなに辛くないと思います。「上司」すら存在しないに等しく、自分の専門分野なら裁量100%のフリーハンドで仕事が出来るわけで。この状態なら長時間労働なんてたいした苦にはなりません。むしろ、この時期に下手にプレイヤーの労働時間を制約しようとすると非常に強い負の効果が出やすいです。というかキレられます。なにせ起業しようというほどのワーカホリックの群れなんですから。死なない程度に思う存分働きましょう。最高に楽しいと思います。組織の制約から解き放たれた人間たちの最初の晴れ舞台です。思う存分踊らせてやりましょう。

創業初期の戦場で労働環境を整えようなんてのは、最前線でパスタ茹でて食おうとするようなものです。そういうのはいいからレーション齧りながら戦ってください。でも大丈夫。創業して時間が経った頃にあなたはきっと思います。「あの時こそが本当に楽しかった」と。そこそこ従業員が増えて来て労働環境をある程度整えた頃に「あの頃に戻りたい」という気持ちが発生するのはもうお約束みたいなものです。

創業初期は狂奔の時期です、従業員もいないかあるいはいたとしても少数ですし、何も心配ありません。駆け抜けましょう。ここを抜けられなきゃ何も始まらない。労働環境なんて話が出る幕はありません。

 

2.現時点での給料

(シャイニング丸の内氏の本文より引用)

その人がポジションを探した場合に最大値を取ることは難しいですが、相場くらいの給料は出す。出せないなら巻き込まない。出せないのは自分の能力不足(資金調達が出来ない、足元の資金を回す事業さえも作れない)。

僕の考え 

「給与」を目的とした人材しか集められなかった時点で負けていると思います。株式を分かち合った創業メンバーに関しては、会社を成長させていった後の大いなる実りを目指している同士なので、当然報酬は抑えます。年俸の基準は、会社がどれだけ儲かっているかと、どれだけその利益に当人が貢献しているか、それだけです。「相場」なんて概念は全く関係ありません。役員の人件費を削れば創業利益を分けてやらなくて済む優秀な傭兵も雇えますし。ただし、自分(代表取締役)の給料はもっと抑えます。会社で一番給料が安いのは俺だ、が僕のやり方です。

相場通りの給与が欲しいなら相場通りの給与が貰える会社に行けばいい。相場通りの給与を得ながら創業者利益にも浴しようなんてのは認められません。どうしても相場通りの給与が欲しいのであれば、創業者という立場からは降りてもらう他ありません。あくまでも従業員として参加してもらうのがベストです。それならいつ辞めていただいても文句は言いません。労働者ですからね。まぁ、創業企業に従業員として参加するメリットが存在するかはちょっとわかりませんが。

 

3.将来性

(シャイニング丸の内氏の本文より引用)

特にこれが大きいです。有能な人であればあるほど小銭ではなく、自分が仕事をすることで実現出来ることを重視する傾向にあり、その人が自分の時間を使うに足る強烈なビジョンこそが起業にはあるべきですし、ないならするなと言いたいところです。ここには株式や将来のポジションも含まれます。

僕の考え

 これはその通りですね。ビジョンがない起業、「この夢、叶うんじゃないか?」という感覚を与えられない起業が成功する可能性は低いと思います。株式や将来のポジションもその通りですね。この夢を見せ続けるのがビジョナリーのお仕事です。

しかし、夢が見えにくくなってくる時期はあります。夢なんてのは所詮は夢です。ちょっと悪い風が吹いたらあっというまに見えなくなってしまいます。いついかなる時も夢を見せ続ける社長を目指すのも良いでしょう、あなたにそれが出来るというなら。しかし、あなた本当にそれできますか?資金繰りが詰まって事業には想定外の損失が降り注いだ。そんなときにあなたは夢を語り続けられますか?「俺はどんな時でも人間を魅了し引きずりまわすカリスマを持っている」という方はそれでいいと思います。しかし、そうでない方は「ビジョン」が見えなくなってしまった時の方策もきちんと考えておいた方がいいですよ。一度見えなくなったビジョンがまた見えてくるのも経営の面白いところです。問題は、もう一度虹が出るまで豪雨の中を耐えられるか、耐える準備をしているかということです。傘と雨合羽を用意しておきましょうね。

 

未来を描こう、良い未来も、考えうる限り最悪の未来も

 (シャイニング丸の内氏の本文より引用)

強い会社を作るのは逃げらられないための契約書でも訴訟でもありません。強烈な将来性だと思います。巻き込んだ人が自分が逃げた場合の契約書を確認する時点でその会社は失敗しているのであって、そこに書かれた細かな文言が繁栄する会社を作るキーポイントなんてことはないと思います。

 ある意味でその通りだと思います。強烈な将来性、それこそが原動力であることは間違いない。しかし、どれほど強力な将来性を持った会社も、一度も窮地に陥らずに成長することはまず出来ません。シャイニング丸の内氏が「いや出来る」と仰るなら、すぐにでも私の金主をご紹介します。お話次第では楽々億単位の出資が引っ張れるはずです。

さて、話を戻します。会社の将来性なんてものは、ある時は眩いばかりに輝いて見えても、風向きが悪くなったり地雷を踏んだりすれば一発で見えなくなります。その時に会社を救ってくれる可能性があるのが「契約書」であり「訴訟」なのです。少なくとも、社内の人間の利益相反を抑え、社内における内紛の発生を防止してくれます。社内の利害関係がグチャグチャになるのを防いでくれます。そしてまた「将来性」が見えてくるまで耐えぬくための力になってくれるでしょう。

もちろん、「そんなものはいらない。俺ほど将来性であればそのようなものは必要にならない」という考え方もあり得ると思います。また、創業メンバーとなる人間に一切の制約を課さないとなれば、創業メンバー探しは大変やりやすくなるでしょう。株を一切譲渡さずに創業メンバーを集めることも可能でしょう。それはそれでメリットがあるとも言えます。それで進むというなら僕はそれはそれで止めません。

しかし、僕はそれでコケました。もちろん途中からは手を色々打ちましたけどね。序盤でこの辺をガチガチにしていなかったのが僕の大きな失敗のひとつです。

 

最終的に起業なんて自分の信じた通りやるしかない

はい。投げっぱなしジャーマンみたいな結論を書いて本日は終わります。正直に言うと、僕はシャイニング丸の内氏は少なくとも会社の保証人になるなどして借金を背負って会社を創業したことは無いだろうな、と確信しています。言っていることが間違っているわけではないんですよ、ただ「想定どおりにことが運ばなかった時にそれを何とかする手段」という視点がない。

合理性の範囲でなんとかする、それは素晴らしいことです。でも、合理性の範囲でどうにもならなくなったときに打つ手について考えてはいない。そういう問題は全て「それは代表取締役の能力不足」というところに落とし込んでいる。しかし、実際に一度起業すると、代表取締役の能力や資金調達力が足りないなんてよくあることで、それでも尚なんとかしなければならないわけですよ。足りないのはわかってるんだ、足りない状態で何とかするのが仕事なんだ。そういうことです。一回会社を始めたら「私の能力不足でした、解散」というわけにはいきませんからね。

もちろん、会社が上手くいかないのは代表取締役の責任です。「裏切られる」のも「離反される」のも突き詰めれば全部悪いのは代表取締役です。それは全くもっておっしゃる通りです。理想論としてはシャイニング丸の内氏の言う通りやれれば本当に素晴らしいだろうな、と思います。しかし、実際に会社をやってみればすぐにわかりますが、あらゆる経営資源は常に不足し、想定外の支出はどんどん発生します。初めて行う事業のコストが想定どおりに運ぶことなんてほぼほぼ無いと考えていいと思います。そして、想定外の最悪の出来事も当然次々と起こります。少なくとも僕の知る範囲では。

最悪の事態は起こらないと想定する起業、最悪の事態は必ず起こると想定しての起業、どちらもありだと思います。己の信じる方向に向かっていってください。どっちにしたって、5年で85%が死ぬ世界です。悔いの残らない方を選んでください。

それではやっていきましょう。

 

追伸 シャイニング丸の内さん、おかげで色々考えることが出来ました。とても楽しかったです。考えは相容れないとは思いますが、是非また批判などしていただければ大変うれしく思います。考えを深める機会をありがとうございました。

 

追追伸

harisenbon_fukurahagiさん 「起業の創業メンバーに入ってくるモチベーションが『給料』の奴なんて中核メンバーにした時点で負け」って話してるんですよ。そもそも、給料が欲しけりゃ大手に行けばいいだけのこと。 給与を求めて新規創業する会社に入ってくる人間なんか行動原理が意味不明(あるいはたかが大手企業に入れる程度の能力もない)んだから、創業メンバーに入れたらダメに決まってるでしょ。

雇用される労働者と、雇用する側の経営者の差についてシャイニング丸の内さんもあなたもちょっと捉え違ってるのでは。大手企業に行ける能力があるのに給料求めて創業メンバーに入るのは、そもそもバカですよ。そっちの方が給与は高いに決まってんだから。給与を高くとるってことは会社の成長余力を先食いするってことです、株もって経営に参加する人間はむしろそれを回避するのが当然でしょう。その先にある実りを求めているわけですから。

そして一番の問題は、経営が難所に陥って高い給料が払えなくなったらその場で潰れるという前提でいいんですかってことですね。給与の額で中核メンバーを繋ぎとめておくと、そこで確実にアウトですよね。「経営が厳しいなら経営者みんなで給料下げて耐える」が出来ない会社は脆いですよ。それが出来る状況を作っておくべきだ、というのが僕のアンサーになります。

何もしてないのに人間関係が壊れた、見えない通貨の話。

何もしてないのに人間関係が壊れた

そういうことはよくありますね。このブログは発達障害者が上手いこと立ち回って、なんとか定型発達者社会の中で生き延びていく術を模索するブログなのですが、その前提として非常に難しい概念があると思います。「自分の何が原因でネガティブなことが発生するのか」という点ですね。これがわかれば対策は打てる、でも「おまえのそういうところが悪い」と直截的に教えてくれる人間というのはあまりいないのが現実的なところで。

「どんな人間関係に入り込んでも中長期的には必ず破綻する」という人生を歩んでいる方は多いと思います。まぁ、永続する人間関係なんてものはそれほどはないので、これは誰でもある程度はあることだと思うんですが、それにしても破綻が発生する頻度が高すぎる。そういう問題を抱えている方は少なくないですよね。

僕自身もわりとそういう人でした。同一の人間関係に長期間居座ることはかなり難しく、人間関係をホップしていくことでなんとか凌いで来たわけです。しかしですね、人生には「固定された人間関係の中で一定期間成果を出し続けなければならない」という状況がわりと訪れる。そうなった時にどうするかですね。

 

共同体のルールと忖度

こないだツイッターでちょっと触り程度に話した話題なのですが、人間が集まった集団というのはもうその時点で部族なので、ある種の部族ルールが発生します。何を良しとし、何を悪しとするかの価値観というのは結構共同体ごとに違うわけです。「自分なりに正しいと思える行動を取っているのにいつの間にか共同体から排除されていく」という現象が発生した場合は、共同体のルールが飲み込めておらず気づかない間にルール違反を犯している場合が多いでしょう。

特に、公務員系の職場の皆さんはわりとハードなルールが存在する場合が多いと思います。なにせ、仕事の成果が「利益」というモノサシで計れない場合が多いですからね。「結果を出す」ということの定義がわりと不透明になります。この辺、バリバリの営業部族なんかだと話はまったく別で、「とにかく数字上げる奴が偉い」みたいな世界観だったりもするんですが、明確な評価の尺度が存在しない部族ほど、部族ルールは難解さを増します。

仕事の根回し、事前確認、終わった後のお礼回り、この辺を外すと大変危ないですね。また、明文化されていない職場の序列なども存在し、「誰から話を通すか」などの順番をミスった時点で全てが終わっているなどの現象も割と発生します。大学のサークルなんかも利益を目指す集団ではないのでわりと部族化しやすく、明文化されていない謎の風習が発生しやすいですね。あなたがサークルに溶け込めない理由はこれです。

これは、「忖度」という概念にもかなり近いと思います。価値観の近い者同士でお互いを忖度しあって共同関係を築いていく。人間というのはどうしてもそういう営為を行いたくなる生き物のようです。しかし、こういうことがまるで苦手な人間もいる。我々発達障害者のことです。これ、純粋なるADHDの方はそういう苦労はもしかしたら無いのかもしれないですが、僕はかなりASDを併発している向きもありますし、ASD併発を感じさせない純粋なるADHDの方って僕はまだ見たことがないですね。

 

金という価値基盤

僕は商売を自分でやるようになって、「世界がわかりやすくなった!」ととても強く感じました。我々商売人の価値基盤となるモノサシはとてもわかりやすく、要するにカネです。もちろん、ゼニカネではない部分が無いわけではないのですが、それでも商行為を行う以上その目的は常に「儲けること」ですし、全員が「利益を出すことが優先度一位である」ということを強く認識しています。要するに、利益をもたらす人間であれば多少トチ狂っていても許されるわけですよ。

商人もひとつの部族であることは間違いないのですが、我々の間に流通する価値基盤は非常に明快です。発達障害を持つ人間でも金の概念が理解できない人というのはほとんどいないと思います。与えれば喜ばれ、損をさせれば嫌われる。商人の基本は「一緒に儲けましょう」です。全員がルールの明確なゲームに興じているので、ゲームプレイヤーとして価値を持っていれば排除されることはまずありません。(逆に、ゲームプレイヤーとして価値がなければどんどん排除されますが、それはそういうゲーム性なのでそういうものでしかないですね)

もちろん、商売人に義理人情や忖度がないかといえばそんなことは決してなくて、そういう概念ももちろんあるんですけど。でも、大抵の行動は「最終的に利益を上げること」に向かっています。商人の世界でも「空気が読めない」はマイナス評価になりますが、それはそれとして「登場人物の間にどのような利害関係があるか」を読めればわりとなんとかなります。

当然ですよね、それがゲームの本質ですから。そして、この場合の利害関係というのは要するに金の話ですから、空気を読むのが苦手な我々でも背後関係さえ把握できれば理解できるわけです。そして、多少奇矯な人間であっても、最終的に登場人物に利益を出すことが出来る人間はチヤホヤされます。ある意味、むき出しのビジネスの世界は発達障害者に優しいと言えると思います。(まぁ、これはこれで限定された情報から金の流れを読むという能力は必要になるんですが)

でも、お金という共通の価値基盤を持たない部族の間ではそういうのはあまり通じません。そこでは、お金が流通しないので「一緒に儲けましょう」とか「あなたに(金銭的な)得をさせます」みたいなアプローチでは人間関係を構築出来ないのです。「人間関係のルールがわからない」というあれは、要するにこういうことだと思います。あなたや僕にはよくわからない価値の体系が存在し、我々はそのゲームの中でルールもわからないままに負けている。

 

見えない通貨

この、人間の間で流通する金ではない何かを僕は「見えない通貨」と呼んでいます。まぁ、呼び方はなんでもいいんですけれど。僕は、お金の流れのアナロジーから人間関係というものの理解を試みていますので、どうしてもこういう表現になってしまいますね。例えば、卑近な例で言えば「お礼」とかです。あなたは誰かにちょっとした親切をしてもらった。あなたは親切をしてくれた人を訪れて「本当にありがとうございました、助かりました」とお礼をした。これはお金を介してはいませんが、ある種の取引が完了しているわけです。あなたは「お礼」という行動で、「親切」という商品に対して対価を支払ったことになります。

もちろん、「親切にしてもらったからといってお礼をしなければならない」という決まりはありません。頼んだわけでもないことに何で礼を言わなければならないんだ、という考え方はもちろん一理あります。しかし、問題はあなたの属する、あるいは属したいと考えている共同体が、「お礼を言わない」という行為をどのように捉えるかだと思います。これは場所によっては、「商品購入の対価を支払わなかった」みたいな罪科として捉えられている場合も多いですね。

「見えない通貨」による決済は、実際のところ便利です。「ありがとうございます!」という通貨で出来る買い物はそれなりに多いですよね。「他人の親切に礼は言わない」というポリシーを実装して社会を生きていくということは、小額決済手段がひとつ封じられたも同然ということです。皆がPASMOでスイスイ抜けていく改札に毎回ガツンガツン引っかかるような人生を送ることになるでしょう。

これは発展例ですが、先輩があなたに仕事を教えてくれたとします。この場合、「業務だから自分に仕事を教えるのは当たり前だ、給料貰ってんだろ」という価値観と「お仕事を教えてくださってありがとうございます」という価値観のどちらかを採用することが出来ます。先輩が「後輩に仕事を教えるのは当たり前、礼を言われるようなことではない」という価値観を有していた場合は「当たり前」の考え方でも大丈夫でしょうが、先輩が「あいつは仕事を教えてやっても礼のひとつも言わない」と認識している場合はかなりマズいことになります。取引の対価を支払わなかった、ということに「先輩」の中ではなってしまうのです。

 

取引を認識して対価を払おう

これは僕の持論なのですが、人間は他者に与えたものに対して対価を得られなかった時に怒りを感じるものだと思います。「仕事を教えてやったのに感謝がねえな」と感じる先輩は理不尽な相手に思えるかもしれませんが、要するに対価を与えておけば怒られないわけですよ。そして、「ご教授ありがとうございます」と述べることに対したコストはかからない。やって損はないわけです。

問題は、人生のどのようなタイミングで「取引」が発生しているのかを認知するのがとても難しいことです。これは公務員なんかの職場ルールではあるあるだと聞きますが、有給明けで出勤した場合は「お休みありがとうございました」と言ってまわるのが当たり前、ルールが強いところだと昼休みが終わって自席に戻るときに「お昼休憩ありがとうございました」と言うなどのルールがあったりしますよね。飲み会の翌日には、参加者全員に「昨日はありがとうございました」と言ってまわるなどのルールが僕のかつて勤めていた職場にもありました。

これを実行しないと「商品を渡したのに対価が支払われなかった」のような怒りを感じる人間が存在するというのはとても不思議なことですが、部族の皆様はかなり怒りを感じるようです。お怒りアタックが直撃した僕が言うんだから間違いない。この、「親切」⇒「お礼」みたいなルールは比較的わかりやすいですが、「面子」や「顔」などと近似した概念としての「見えない通貨」も存在します。

 

面子という通貨

「あなたの顔を立てます」という概念があります。例えば、あなたは仕事をするために自分の部署の関係者全員に話を通して協力を依頼することにした。その時、誰から順番に話を通していくかという概念はとても重要です。その場のパワーバランスに応じて振舞わなければならないですよね。これもまた、「見えない通貨」の一例です。

あなたは、他者に対して「私はあなたを敬意を払い、顔を立てるべき相手と認識しています」という対価を支払い協力を依頼したわけです。いますよね、ちょっと顔を立て損ねると不機嫌になる上司。あれは「自分に支払われるべき対価が支払われなかった」という怒りなのです。「敬意」や「尊重」はかなり強力な決済手段です。新卒など、組織の下っ端としてやっていく場合に支払いに使えるのはほとんどこれしか無いと言っていい。そして、「どのように振舞うことが敬意や尊重を示すことになるか」は、割と部族ごとにまったく違います。

このルールを把握できないと、そりゃボッコボコにされますよね。されました。あなたの面子を立てます、というのはヤクザから公務員まで幅広く流通している通貨だと思います。この決済のやり方を知らないと、集団の中ではかなり厳しいことになります。特に、公務員みたいな金銭的な褒章を得にくい職種の場合は、この「面子」という通貨を得ることに人間は本気を出し始めます。サル山のボス猿争いと根本的には同じです。でも、それはそれとしてボス猿に「あなたがボスだと認めます」という態度を示さなかったサルはボッコボコにされるわけですよ。

そういえば、サルみたいな社会性生物にも発達障害ってあるんですかね・・・。まぁ、発達障害のサルが生き残るのはかなり難しそうなので遺伝的に淘汰されてそんなにいない気もしますけど・・・。なんかすごい辛い話になってきたのでこの辺にしましょう。

 

人の顔を立てましょう、お礼のメールを送りましょう

そういうわけで本日の結論はこういうことになります。新しい組織や人間関係に入り込んだ場合は、そこでどのような通貨が流通しているか、どのような決済手段が文化として根付いているか、どのようなことが「対価を支払うべき取引」と認識されているかを把握することに努めましょう。そして、それがまだわからないうちは、「これは取引のような気がする」と感じたときはとりあえず対価を支払うクセをつけましょう。

お礼のメールを送りましょう。お歳暮、お中元、年賀状、くっだらねえという気持ちはわかりますが、とりあえずやってみましょう。「対価の払い過ぎ」でマイナス評価を受ける心配はそれほどありません。新卒の皆さん、お休みをもらって実家に帰った時は必ずお土産を買って帰りましょう。職場の皆さんに「お休みありがとうございました!」と大きな声で言いましょう。仕事を教わった時は深々と頭を下げて「ありがとうございます!」と言いましょう。それだけで致死率はかなり下がる筈です。

ゲームに勝つということはルールを把握して最適な行動をするということです。そして、人間社会におけるルールは組織ごと、部族ごとにまったく違います。定型発達者はこの辺をあまり意識しなくても、それなりに場に合わせて振舞うことが出来るらしいといううわさは聞きますが、我々発達障害組は意識的に必死こいてやっとギリです。今日ここに書いたことですら、長年発達障害マンとして生きてきた人がいきなり完璧にこなすのはほとんど不可能だと思います。僕だって30歳を超えてやっと「ナンボか出来てきたかな・・・」というレベルですし。

しかしまぁ、諦めたらそこで試合終了です。少しずつでいいし、「あいつは不器用だけど努力はしてるのが見える」という評価でも相当マシになるはずです。なんとかやっていきましょう。